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暁雲
「暁雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暁雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
ない。底まで澄んでいなくても、私はきょうも、嘘みたいな、まことの話を君に語ろう。
暁雲は、あれは夕焼から生れた子だと。夕陽なくして、
暁雲は生れない。夕焼は、いつも....
「十姉妹」より 著者:山本勝治
いこの怯懦が、このまま絶望の底へ沈潜してしまうか、或はまた、それを契機として再び
暁雲の様に情熱が染め出されるか……いささかこの希求に不安とあるおこがましさを覚え....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
するものなく、あるいは読書し、あるいは横臥し、船内はその静かなること夜のごとし。
暁雲四鎖昼冥濛、狂浪巻。 (あけがたの雲があたりをとざして昼なおうすぐらく、狂っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
声がしたので、祠の縁に手枕で寝ていた武蔵は、むっくりと起きあがって、いきなり眩い
暁雲に眼を射られたが、人影は見えないで、はるか彼方の雲の海に、真っ赤な富士のすが....