暇を取る[語句情報] » 暇を取る

「暇を取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暇を取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
お前さんにほんとうの親切があるならば、屋敷から幾日かの暇を貰うか、それとも一生の暇を取るか、どっちにしても当分はからだをあけて、あたしの枕許へ来ていてくれ。その....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
方もおかみさんもがっかりしていますよ」 「そりゃあ気の毒だな。そこで、お信はなぜ暇を取るのを忌《いや》だと云うのだ」 「よくは知りませんが、屋敷の奥さまが大そう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どうしたらよかろうと云って顔の色を変えて心配して居ります。桂庵に掛け合って貰って暇を取るのが勿論順道でございますが、三年以上という証文がはいって居りますから、き....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ突き落とす……。すべてが思う通りに運んで、お六は鳥屋の店を畳む、勇二は屋敷から暇を取る。そうして、品川へ引っ越して桂庵を始める。それで先ず小一年は無事に済んだ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていたんだろう」 「そうでございますよ」と、女房はうなずいた。 「だが、どうして暇を取るようになったのかなあ」と、半七はわざと首をかしげて見せた。「そんな筈じゃ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
うです。」 ある日、お富がわたくしに報告しました。お仲はどうしても八月かぎりで暇を取るつもりでいたところが、御新造がお仲にむかって、お前はどうしてもこの家を出....
新世帯」より 著者:徳田秋声
間から話しておいたようなわけなんだから、私のところはもういいよ。婆さんの都合で、暇を取るのはいつでもかまわねえから……。」 婆さんは味噌汁の椀を下に置くと、「....
斜坑」より 著者:夢野久作
付きに、お作の方から人知れず打ち込んでいたものらしい。去年の冬の初めに饂飩屋から暇を取るとそのまま、貯金の通帳と一緒に、福太郎の自炊している小頭用の納屋に転がり....
細木香以」より 著者:森鴎外
。花鳥は恐るべき経歴を有していた。ある時は人の囲いものとなっていて情夫と密会し、暇を取る日に及んで、手切金を強請した。ある時は支度金を取って諸侯の妾に住み込み、....
」より 著者:森鴎外
ノオトブックを将校行李の中へしまった。 八月になって、司令部のものもてんでに休暇を取る。師団長は家族を連れて、船小屋の温泉へ立たれた。石田は纏まった休暇を貰わ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
職人を使うのに都合よいこと、つまり後進者を牽制する向きの箇条が甚だ多い。年季中に暇を取るものは罰金を取るとか、或る親方から他に移り変るものは組合中使用せぬとか除....
澪標」より 著者:外村繁
私は私の顔も淑子のそれと同じ色に染っていくのを覚えた。 とよが嫁入りするので、暇を取るという。とよに限らず、女の人が嫁入りしても、友達が口にするようなことをす....