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「暖衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暖衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
いは山沢《さんたく》に逍遥《しょうよう》し、あるいはまた精神病院|裡《り》に飽食暖衣《ほうしょくだんい》するの幸福を得べし。然れども世界に誇るべき二千年来の家族....
慈悲」より 著者:岡本かの子
方なのでした。そういうものには、そうさせて置くのが好いのです。彼の幸福は、決して暖衣飽食して富家に飼われ養われて居る生活のなかには感じられなかったのです。彼は主....
走ラヌ名馬」より 著者:太宰治
生ハ、イノチ迄。 ケレドモ、所詮、有閑ノ文字、無用ノ長物タルコト保証スル、飽食暖衣ノアゲクノ果ニ咲イタ花、コノ花ビラハ煮テモ食エナイ、飛バナイ飛行機、走ラヌ名....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ない。断食の為めに消耗し切っている肉体も、少しも使いよいとは言われないと同時に、暖衣飽食によりて、えごえごしている肉体も甚だ面白くない。友よ、若しも我等の仕事を....
帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
ぜであるか。まずそれを考えることである。 私は政治家が、政治家的ルートによって暖衣飽食していることをとがめたいとは思わぬ。むしろ暖衣飽食すべきだと思う。かつて....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
方なのでした。そういうものには、そうさせて置くのが好いのです。彼の幸福は、決して暖衣飽食して富家に飼われ養われている生活のなかには感じられなかったのです。彼は主....
三国志」より 著者:吉川英治
もわけ与えることができないので、せめて外城の門衛に立っていても、霜をしのぐに足る暖衣と食糧とを恵まれんことを乞うために、きょう朱雋将軍の官宅まで、願書をたずさえ....
三国志」より 著者:吉川英治
ど笑止に耐えぬ。――われ先帝より孤を託すの遺詔を畏み、魏と倶に天を戴かず、年来、暖衣を退け、飽食を知らず、夢寐にも兵馬を磨きて熄まざるものは、ただただ反国の逆賊....
三国志」より 著者:吉川英治
ばかり日々夜々の戦いに苦闘しつつあった古人を、後世のご苦労なしの文人や理論家が、暖衣飽食しながら是々非々論じたところで、それはことばの遊戯以外の何ものでもないの....