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暗号文
「暗号文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗号文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
わおび》から出た本文の暗号を読む鍵語《キイ》で、これがなくては、その複雑きわまる
暗号文はとうてい読みえないところだった。この功績で、アイヒレルの名はドイツのスパ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
げますれば数限りもございませぬが、その荒ましは先刻お手に入りました新約聖書の中の
暗号文にてお察しの事と存じます。妾の夫、仮名岩形圭吾事、志村浩太郎と妾こそは、共....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
でしょう。」彼の言うことは、まるで詩人の言葉のようだった。 「それだのに、自然の
暗号文字を解くのも今一歩というところで、突然、幸福な予感は消去り、私どもは、また....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
るのだ。しかし、キッドについて知られていることから考えると、彼にそう大して難解な
暗号文を組み立てる能力などがあろうとは僕には思えなかった。僕はすぐ、これは単純な....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
くは、なんというバカ者だったろう。盗まれるなら、あの黄金メダルに彫りつけてあった
暗号文みたいなものを、べつの紙にうつしとっておけばよかったんだ」 ああ、そう気....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
に書かれた全部は、悉く片仮名ばかりの文章であり、一度読み下してみると、それが正に
暗号文であることがはっきり分ったのである。 その文章は、次の通りであった。 「....
「獏鸚」より 著者:海野十三
を、紙の上にすらすらと書いた。 100429急追せられたるも、奇跡的幸運により、
暗号文は本日完全に獏鸚せり。 玲子 巨億の財宝や暁団や江東のアイス王のことはどうなったかいまだに手懸りがない。....
「流線間諜」より 著者:海野十三
色の文字らしきものがポーッと浮かんで来たのだった。ああ、これこそ隠しインキによる
暗号文だった! すると問題の燐寸の頭には密かに隠しインキの現像薬が練りこんであっ....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
と、十一冊あった。その中に二枚あるもの、三枚のもの、一枚のもの、合計して十八枚の
暗号文書が現れた。 矢島はたゞちに飜訳にかゝった。 その飜訳の短い時間のあい....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
王朝時代の大泥棒、明神太郎から今日まで、二百人に及ぶ泥棒の系図、それから不思議な
暗号文字――道標、畑の中、お日様は西だ。影がうつる。影がうつる。影がうつる。――....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
日間のこと。場面はイギリスのドーヴァー街道からフランスのパリーへ。「甦る」という
暗号文句を標題とし、フランスの一医師が十八年間の獄中の監禁から再び自由の世界へ甦....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
りなのだがね。 しかし、これも結局文字の代用であるとわかって、それからあらゆる
暗号文字の解釈に適用する法則をあてはめたところ、この解釈も容易でした。最初に私の....
「暗号数字」より 著者:海野十三
問題は、その暗号解読の鍵なんです。それがどうも分らない」首をひねり、「送ってくる
暗号文は六|桁の数字式です。つまり、123456 といったような六桁の数字が、A....
「魔都」より 著者:久生十蘭
びた安南王からの電報だろうと思い急いで封押し切って読下してみると、意外にもそれは
暗号文で幾度読んでも一向に何のことやら判らない。
あわてて表紙《おもてがき》を....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
と方法をやってみた。 少年は考えついて洞穴のDとFの字に両足をまたがってみた。
暗号文字のDとFの上に線が引いてあるのはこれに違いない。少年はそれから十九という....