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暗喩
「暗喩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暗喩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
板などという感光物質によって、標章形象化される個所は勿論のことだが、それに投射し
暗喩するような、連字符一つさえ見出されないのである。それがもし、実際に犯罪行動と....
「藤村の文学にうつる自然」より 著者:宮本百合子
私達の注目をひく。「うぐひす」には、これまでの詩の華麗流麗な綾に代る人生行路難の
暗喩がロマンティックな用語につつまれつつ、はっきり主体をあらわしている。「野路の....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
に対して、この作者は、そういう熱っぽいいきりたちもやがてさめる夢であろう、という
暗喩を示したものと思われる。野上彌生子は新しい文学理論との論争に加わらず、終始あ....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
や泣き海亀やロック鳥などが、この世にない、ふしぎな会話をかわし人真似をしながら、
暗喩寓喩の世界を真しやかに語りだすのです。で、それが、末起の悩みと、どんな関係に....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
歩くのです。ですが夫人、けっして僕は幻影を見ているのじゃありませんよ。それには、
暗喩も誇張もありません。修辞はいっさい抜きにして、僕はただ厳然たる事実のみを申し....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
とって、彼は一篇の詩を作った。――粗い、モダーンな、ユーモラスな、そして現実的な
暗喩と複雑な機智に満ち満ちた詩である。 最後の日に、罪の重荷に喘ぐ魂が、墓場から....