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暦日
「暦日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暦日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の輪で囲まれた星の形(金星の象徴)をしていた。 最古の文化民族の宗教は確かに、
暦日の予算という、すなわち、最古の科学というべきものを神聖視し尊崇したところから....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ちは勿論承知して、今夜の宴に招かれることになった。 山中ばかりでなく、陣中にも
暦日がない。まして陰暦の中秋などは我々の関知する所でなかったが、二、三日前から宿....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
と江戸を発《た》って来たわけ。 これが、もう、半つきほどまえのこと。 山中、
暦日なし。 のんべんだらりと滞在して、山の宿屋めしにもあきてきたが。 元来法....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
て行くのに、何とも言わねえ。山は深い、旦那方のおっしゃる、それ、何とかって、山中
暦日なしじゃあねえ、狼温泉なんざ、いつもお正月で、人間がめでてえね。」 「ははあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いるうちに、頭が遠く古《いにし》えに飛びました。 年代|茫々《ぼうぼう》たり、
暦日茫々たり、高天茫々たり、海洋茫々たり、山岳茫々たる時に、鹿島灘の怒濤《どとう....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
以て聞えたる舜を田野に擧げて、之に位を讓れることのみ。而してその特異なる點は天文
暦日に關するもの也。即ち天に關する分子なり。 次に舜典に徴するに、舜は下流社會....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
って、日本・朝鮮・安南等の隣国に及ぼし、インドやメキシコにも多少似寄った十二物を
暦日に配当した事あれど、支那のように方位に配当したと聞かぬ(拙文「四神と十二獣に....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
毎日毎日、来る日も来る日も実にキチョウメンに二十四時間しかないときまっている天文
暦日の怪と争ったのである。日本の新聞小説というものを書いていると、「二十五時」な....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
十七)は山賀侯爵夫人かず子の妹であった。姉妹は深堀伯爵家の生れであるが、深堀家は
暦日天地の陰陽吉凶の卦を司る家柄で、風雨を意のままにするところから天神の怒りをう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
され」
と、冷やかに云った。
「はい、貴下様から――」
「何刻であろうか、山中
暦日無く、鐘声なし」
半分、節をつけて呟きつつ、手早く、着物を脱いで
「御免」....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
、日本的純粋の高度文化を築上げ、既に官位十二階、憲法十七条を定め、朝礼を改正し、
暦日を採用し、四天王寺、法隆寺等の世界的優秀の寺院をも建立し、儒教の思想を咀嚼し....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
を相してその運命いかんを知る方があり、あるいはまた、おみくじを引いて吉凶を知り、
暦日を繰って吉凶を卜することがあります。たとえば、何月何日は吉日に当たり、何月何....
「迷信解」より 著者:井上円了
の妄説にもとづきたる以上は、考うるに足らざることは明らかである。 方位のほかに
暦日にも吉凶あるものと信ずるは愚民の迷いなるが、今日教育の普及せるにかかわらず、....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
ちは勿論承知して、今夜の宴に招かれることになった。 山中ばかりでなく、陣中にも
暦日がない。まして陰暦の中秋などは我々の関知する所でなかったが、二、三日前から宿....
「仙術修業」より 著者:田中貢太郎
達に慣れなかったので、豹と見ると叱声をたてた。と、豹は恐れて逃げ去った。 山中
暦日なし、彼はこうした仙人生活を続けた後に、ビルマから印度にまで往ったのであった。....