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暴政
「暴政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暴政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
》を受けるこの辺《へん》の住民は禍《わざわ》いなるかな。天公|桂《かつら》内閣の
暴政を怒《いか》るか、天災地変は年一年|甚《はなはだ》しくなる。国家のため実に寒....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
語道断の振舞いである。未だ曾て三百万人の市民は、斯くの如き侮辱を蒙り、斯くの如き
暴政に蹂躙せらせたことはないのである。金庫を開放して見せるまでは、われわれは餓死....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
茶の湯となった。 不幸にして十三世紀|蒙古種族の突如として起こるにあい、元朝の
暴政によってシナはついに劫掠征服せられ、宋代文化の所産はことごとく破壊せらるるに....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
にした。宗教上の圧迫も残虐で宗徒を温泉(雲仙嶽)の火口へ投げ込んだりした。領主の
暴政に、人心離反して次第に動揺し、流言|蜚語また盛んに飛んだ。――病身がちであっ....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
て云う、――一旦、お前達の上にいる人々の思う通りの勝利が得られた暁には、あらゆる
暴政は魔術にかかったように影を消してしまって、地上に平和が来るのだ。――と、それ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
だのである、ところがその後になっても幕府には一向に悔心の模様は見えない、ますます
暴政のつのるようになって行ったのは、幕府役人一同の罪ではあるが、つまりは老中安藤....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
えて、一村の者がみな打ち寄って来た。 かれら自身の説明によると、その祖先が秦の
暴政を避くるがために、妻子|眷族をたずさえ、村人を伴って、この人跡絶えたるところ....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
が、昔から相当に戦乱が頻繁で主権の興亡盛衰のテンポがあわただしくその上にあくどい
暴政の跳梁のために、庶民の安堵する暇が少ないように見える。 災難にかけては誠に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
栄にして剣の笏《しゃく》のうちに存するならば、帝国は光栄そのものであった。それは
暴政の与え得るすべての光耀《こうよう》を地上にひろげた、陰惨なる光耀を、いな、な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かって毛髪を逆立てたそれらの者は、およそ何を欲していたのであるか? 圧制の終滅、
暴政の終滅、専横の終滅、男子には仕事、子供には教育、婦人には社会の温情、自由、平....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《さんだつ》、武力による各国民の競争、諸国王の結婚結合よりくる文化の障害、世襲的
暴政を続ける王子の出生、会議による民衆の分割、王朝の崩壊による国家の分裂、二頭の....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
「法」がむやみと厳重であればあるほど、国民は嘘つきになります。卑屈になります。「
暴政は人を皮肉にするものです」。しかし
暴政を行いつつある人は、決して国民の「皮肉....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
る事柄も多かるべし、ただ遺憾なるは彼の脇屋某が屠腹を命ぜられたる事を聞き、かかる
暴政の下に在ては何時いかなる嫌疑をうけて首を斬られんも知れずと思い、その時|筐中....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
》し、一時の大害を鎮《しず》むるよりほかに方便あることなし。 これすなわち世に
暴政府のある所以《ゆえん》なり。ひとりわが旧幕府のみならず、アジヤ諸国古来みな然....
「教育の事」より 著者:福沢諭吉
名づけて政府の官員または会社の役員といい、この官員の理不尽に威張るものを名づけて
暴政府といい、役員の理不尽に威張るものを暴会社という。即ち民権の退縮して専制の流....