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暴食
「暴食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暴食の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
越にいったものだ。普通でさえ腸が弱く、それだけ食いしん坊のぼくが、甘え放題に暴飲
暴食させて貰ったから堪らない。ぼくは漱石みたいに髭を生した怖い顔の父に肩車で乗っ....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
を宿して居る為か、氏の顔には年と共に温和な、平静な相が拡がる様に見うけられます。
暴食の癖なども殆ど失せたせいか、健康もずっと増し、二十|貫目近い体に米琉の昼丹前....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に兇暴なる魔軍といえども、到底これに一指を染め得ないであろう。折角の大祭日が暴飲
暴食と、賭博と、淫楽とに空費せらるることは、たまたま地上の人類が、いかに神霊上の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
えず杯を満たしてくれたが、彼は何の考えもなくそれを飲み干していた。彼はかかる暴飲
暴食には慣れなかったけれども、ことにそれは数週間の節食の後ではあったけれども、よ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ヴェルは言った。
「圧制者はなぐり倒せ!」とファムイュは言った。
「ボンバルダに
暴食に暴飲だ!」とリストリエは叫んだ。
「まだ日曜のうちだ。」とファムイュはまた....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
何という愚かしい毎夜、何という詰らない下らない毎日だろう! 半狂乱のカルタ遊び、
暴食に暴飲、だらだらと果てしのないいつも一つ題目の会話。役にも立たぬ手なぐさみや....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ど、そういう場合もたしかにあるでしょう。人間には苦労のタネというものがある。暴飲
暴食が胃病のモトと知りつつ暴飲
暴食して胃病になるのと同じように、苦労のタネにクヨ....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
因をなすものはジフィリスだけではなくて、幾多の事実――ヴォトカ、煙草、知識階級の
暴食、唾棄すべき教育、筋肉労働の不足、都会生活の条件などの集合である、と指摘して....
「妖怪学」より 著者:井上円了
より生ずる病は必ずその結果を身部の上に及ぼすは、みな人の知るところなり。例えば、
暴食過飲して腸胃の上に病患を起こし、過度労役して四肢の上に傷害をきたすがごときは....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
せん、今の学生がよく脳病だ脳病だというのは大概胃病の結果でその胃病は野蛮的の暴飲
暴食から来るのです。僕はそれがために此方《こちら》の小山君と同時に大学へ入りなが....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
るのでしょう」中川「それは種々の原因があって一口に申されません。腐敗物を食べたり
暴食をするのは勿論の事ですけれども平生《へいぜい》小食をしていても食物が一方に偏....