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曝露
「曝露〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曝露の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ではなく、不用意にも、その「市長の鍵」紛失事件を黒河内総監には通じて置いた事実を
曝露したものではあるまいかと思った。 そうなると、僕は一体、どっちの事件に突進....
「振動魔」より 著者:海野十三
吁ッと驚いてしまうだろう。それにも拘らず、敢えてジャーナリズムに背き、彼の本名を
曝露しない理由は――と書きかけたものの、僕は内心それに言及することに多大の躊躇を....
「階段」より 著者:海野十三
え」彼は案外平然として僕を階段のうしろへ導いた。いよいよ例のあやしい個所の秘密が
曝露するのだ。彼は階段のうしろへ跼むとリノリュームをいきなりめくってその下から二....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
った彼等は、お互に相手の隙を覘い合った。だが第三の惨劇で、いよいよこれ迄の犯跡が
曝露しそうになったのをみてとった彼等二人は、朝の太陽が東の地平線から顔を出す前に....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
たり、うまくごまかしていましたが、最後に赤星龍子嬢の傷口によって一切のインチキは
曝露しました。 龍子嬢は車輌の後方の隅に身体をもたせていました。彼女が正確に正....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
え」 団員は、てんでに、マスクを脱いだ。 すると、そこには、驚くべき新事実が
曝露したのだった。団員の中には、多数の婦人と、中学生女学生も交っていた。全体とし....
「赤外線男」より 著者:海野十三
恐ろしい犯罪者に堕ちたのだ。そして赤外線が視えるということが、彼女を裏切って秘密
曝露の鍵にまでなってしまった。それは後の話だがネ」 そういって帆村は、何か恐ろ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
ることは面倒なことだし、それに妾が寝室へ曲馬団崩れの若い男を引入れたことが世間に
曝露しては、妾の生活は滅茶滅茶になることがハッキリ分っていた。それは自分を墓穴に....
「蠅男」より 著者:海野十三
るのであろうか。 警察投書 稀代の怪人「蠅男」の世にも恐ろしき正体は遂に
曝露した。 青年探偵帆村荘六の必死の努力は、警察官をよく援けて、この前代未聞の....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
の解決はずっと早くなろう。また、それが分れば、或いはこの事件は更に重大なる特性を
曝露《ばくろ》して前代未聞《ぜんだいみもん》の大事件に発展するのではなかろうか。....
「地球要塞」より 著者:海野十三
いた。そう信じていたのじゃ。ところが、昨日《きのう》になって、おどろくべき真相が
曝露したのじゃ」 元帥は、沈痛な面持でいった。 「おどろくべき真相とは?」 ....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
博士も、ひどいところを素破ぬいて、悦んでいるんだねえ。宿敵艦隊の一件が、あそこで
曝露するとは、思っていなかった」 「まあいいよ。私も、すこし独断だったけれど、あ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
にしっかりと抱きあったまま、はりさけそうな胸をおさえてむせび泣いた。 すわ
曝露? 怪しいペンキ工の謎は解けた。 密命を帯びたわが川上機関大尉は、巧みに....
「白い下地」より 著者:泉鏡花
そ混濁された色が流行するようになって来た。かの海老茶袴は、最もよくこれ等の弱点を
曝露して居るものといわねばならぬ。 また同じ鼈甲を差して見ても、差手によって照....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
たま来って、騎士がかの女を救うべきである。が、こしらえものより毬唄の方が、現実を
曝露して、――女は速に虐げられているらしい。 同時に、愛惜の念に堪えない。もの....