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「曰う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曰うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における最大の偉勲者であることは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
、我れ今知ること全からず、然れど彼の時には我れ知らるる如く我れ知らん」とパウロは曰うた(哥林多前書十三の十二)、清き人は其の時に神を見ることが出来るのである、多....
獄中消息」より 著者:大杉栄
五日、父面接に来り、社会党に加盟せるを叱責すること厳也。予すなわちこれに答えて曰う。「父たるの権威を擁して、しこうしてすでに自覚に入れる児の思想に斧鉞を置かん....
運命」より 著者:幸田露伴
ければ、廷臣の中に、燕今は且に北に還るべし、京師空虚なり、良将無かるべからず、と曰う者ありて、朝議|徐輝祖を召還したもう。輝祖已むを得ずして京に帰りければ、何福....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
になって居る若い女だ。 「お春が拾って来たんでさァ」と爺さんがにや/\笑いながら曰うた。 「拾って来た? 何処で?」 野暮先生正に何処かで捨子を拾って来たのだ....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
色難。有事弟子服其労、有酒食先生饌、曾以是為孝乎。行儀の好いのが孝ではない。また曰うた、今之孝者是謂能養、至犬馬皆能有養、不敬何以別乎。体ばかり大事にするが孝で....
小説総論」より 著者:二葉亭四迷
るものにて、意ありと雖も無に同じ。之を出来損中の出来損とす。 夫れ一口に摸写と曰うと雖も豈容易の事ならんや。羲之《ぎし》の書をデモ書家が真似したとて其筆意を取....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
生気のない人間になって了えば、親達は始めて満足して、漸く善良な傾向が見えて来たと曰う。世間の所謂《いわゆる》家庭教育というものは皆是ではないか。私は幸いにして親....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
えている、かえって学者が顔負けをしている。 中国の書物の『本草綱目』で李時珍が曰うには、「※柳《テイリュウ》ハ小幹弱枝、之レヲ挿スニ生ジ易シ、赤皮細葉、糸ノ如....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
が、それでさえ、クウィーン・シャアロット・サウンドの近隣の土人について、次の如く曰う、 『もし私が、吾々のすべての自称友人の忠言に耳を傾けていたならば、私は全種....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
分の一を出でず、多くの教区では四〇分の一よりもかなり低いのに!2) と。彼はまた曰う、平均寿命にも同一の差異がある。リヨン州では二五年をやや越すくらいであるが、....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に達した者にその勤労を延ばすに足る資本を提供すべきである。かかる制度は――と彼は曰う――社会の名において、かつ社会の保護の下に、作られ得よう。更に進んで彼は曰う....
十二支考」より 著者:南方熊楠
々たり、諸畜中に下極まる、猪汝速やかに去るべし、糞臭堪うべからず〉、猪自ら誇りて曰う〈摩竭鴦二国、我汝と共に闘うと聞く、汝来りて我と共に戦え、何を以て怖れて走る....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ら、古本で鶏をすべて長鳴鳥というたのだ。『類函』に『風俗通』を引いて〈鳴鶏朱々と曰う、俗にいう、相伝う鶏はもと朱氏の翁化してこれと為ると〉、注に〈読むこと祝々の....
山の人生」より 著者:柳田国男
筋は絶えたかわりに、更に一段と心を動かすべき物語が残っていた。『摂陽群談』巻十に曰う。童子生まれながらにして牙生い髪長く、眼に光あって強盛なること成人に超えし故....