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「曰く因縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曰く因縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
う騒ぎ……一方、古物展覧の方も古代な布片とか仏像のような、なんでも時代がついて、曰く因縁のありそうなものを並べ、鳴戸のお弓の涙などと子供だましでなく、大人でも感....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ょうもおんなじ青天井だよ。道のほとりに鞄を拡げて。スカラカ、チャカポコ外聞晒す。曰く因縁、故事、来歴をば。たたく木魚に尋ねてみたら……スカラカ、チャカポコ。チャ....
斜坑」より 著者:夢野久作
ずヨロヨロと前にノメリ出しそうになった。そうして初めてお作に会った時からの色々な曰く因縁の数々を思い出しながら、今更のようにホッと溜息をするのであった。 お作....
難船小僧」より 著者:夢野久作
海員の奴等が寄ると触るとその噂ばっかりで持切ってますぜ。アラスカ丸の船長はそんな曰く因縁、故事来歴附の小僧だって事を、知って拾ったんだか……どうだかってんでね。....
白くれない」より 著者:夢野久作
。切支丹寺……切支丹寺ならドウしてソンナに安いんだい」 「それがそのお刀の彫物の曰く因縁なんで……ヘエ。白くれないって書いて御座んしょう。その花を念のため、ここ....
女性の生活態度」より 著者:宮本百合子
、それは一応通ななり、凝ったなり、或はシークななりというのとは自ら違ってね。そう曰く因縁の難くない材料や気持の取合せでその人が語られているというのは、気持よいと....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
め、彼女親友は押しも押されもしない大社長になっていた。 しかし、すべてそれらの曰く因縁はあたかも地上から姿を没し去ったかのようである。彼は今でも彼女に対して親....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
という騒ぎ……一方、古物展覧の方も古代な布片とか仏像のような何んでも時代が附いて曰く因縁のありそうなものを並べ、鳴戸のお弓の涙などと小供だましでなく、大人でも感....