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曲げる
「曲げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曲げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
で心寂しい。室内を横伝い、まだ何か便り無さそうだから、寝台の縁に手をかけて、腰を
曲げるようにして出たが、扉の外になると、もう自分でも足の確なのが分って、両側のそ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のように推論した。すなわち、比重の最小な破片は最大な速度を得る、従ってその軌道を
曲げるような抑制を受けるまでには太陽から最も遠い距離まで投げ出されるというのであ....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
二分間。 私はモーニングに身をかため、悠然と出て来た。左手を腰の上に、背を丸く
曲げると、右手で入口の扉の鍵をカタリとねじって、 「オーライ、矢口」 と嗄れた....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
中心線の方に寄せる必要がある。その時に顔を曲げねばならぬ。このとき人間は首を左へ
曲げる! 左眼の悪い人間は、つまり、常に左に首を曲げている。しかし踊り子がいつ....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
とテキパキした調子で、始められたんでございます。 「たとえば、あなたの鉄棒を
曲げるお説ですね。聞いてみれば、成程ごもっともです。その手でやれば、二本の鉄棒は....
「春昼」より 著者:泉鏡花
を巻いて、霜のような跣足、そのまま向うむきに、舞台の上へ、崩折れたように、ト膝を
曲げる。 カンと木を入れます。 釘づけのようになって立窘んだ客人の背後から、....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
は、なかなかするどいですね」 「すると、何者がこんなことをしたか、扉をあのように
曲げることも、ふつうの人力《じんりょく》ではできません」 博士がことばをとめた....
「海底都市」より 著者:海野十三
になったが、ここで尻込《しりご》みしていたのではしょうがないから、思い切って腰を
曲げると、はね橋のようにはねあがったゆかをくぐって、地下への階段をふんだ。 も....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
いぶんかわっておりますね」 「そうだ。この前の地下戦車は、直進する一方で、方向を
曲げることができない。それでは困るから、こうして、廻転錐《かいてんきり》を三つに....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
のところや腰のところが、まるで蜂の腹のようになっているが、これは手足の関節や腰を
曲げるのに都合がいいように作ってあるのだ」 銀びかりのする宇宙服は、見れば見る....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
ず、ベンチから立ち上った」 と、するのである。 その辺で、きっとニヤリと口を
曲げる読者が一人や二人はあるに違いない。 作者の彼にとっても、あまり悪い気持が....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
ら住替えた、こんの島家の新妓じゃ。」と言いながら、鼻赤の若い衆は、覗いた顔を外に
曲げる。 と門附は、背後の壁へ胸を反らして、ちょっと伸上るようにして、戸に立つ....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
赤ら顔の片目|眇で、その眇の方をト上へ向けて渋のついた薄毛の円髷を斜向に、頤を引
曲げるようにして、嫁御が俯向けの島田からはじめて、室内を白目沢山で、虻の飛ぶよう....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
ます。それはどれほどよく磨いだメスよりも軍刀よりも切れ味がよいのです。科学が臍を
曲げると妙なことになります。 臍で思い出しましたが、臍に縁のある雷さまの話です....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
かも非常に美しい、それでいて私の死くなった妻に酷似なのです。笑う時にちょっと口を
曲げるところから理智的に輝いている眼、口尻に小さい黒子のあるところまでほんとによ....