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「曲節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

曲節の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
能とは何か」より 著者:夢野久作
。すくなくとも蝶が蜜を求めて飛びまわる姿は、その美しい翅と、変化に富んだ飛び方の曲節によって、春の風物気分とシックリ調和しているので「蝶は無意識に舞っている」と....
若き精神の成長を描く文学」より 著者:宮本百合子
若々しい精神の行手を遮り、その方向をかえ、或は中途で萎靡させたかという悲痛な歌の曲節も同じく近代日本文学のあらゆる段階の消長とともに響いているのである。 それ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
れて来る。琴などでも男の盲人が習った琴も、令嬢が教えられた琴も、変りなく同様の音曲節奏となって現れる、と解釈している。さて、婦人にして小説を職業もしくは道楽とし....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
うに葛藤し、※《もが》き、悲劇的な終結を持たなければならなかったかということを、曲節をつくし、雄弁に物語っている点にある。 当時近松の題材となったような相対死....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、というところ何卒何卒お察し下さい。真面目な話よ、これは。まあ生活には様々の屈伸曲節があっていいのでしょう。たとえばKたちの生活を、何とかしてもう少しましにして....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
お》った。良人《おっと》の方も、彼女以上に音楽を理解するとは言えなかったが、ある曲節には非精神的な感動を受けた。そういう時彼はひどく心をそそられて、自分ながらば....
魔都」より 著者:久生十蘭
ール》のようなもので、どのような憂いのある人の心も和ませずには置かぬような長閑な曲節であった。 鶴はその後二分ほどの間、いかにも楽し気に唄いつづけていたが、や....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
にせ怪盗の素性を問い質《ただ》してみたが、ニヤニヤしているばっかりでこの老練の浪曲節はいっこうに詳しいことを語ってはくれなかった。他に海賊房次郎や蝮《まむし》の....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
なる恋愛的画題は単純にして余情ある『松の葉』の章句あるひは「薗八《そのはち》」の曲節を連想せしむるものならずや。湖龍斎が全盛期の豊艶なる美人と下《くだ》つて清長....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
的に浮動性を保存するということに関係する。 それに引きくらべて定型の創作詩は、曲節の変化によって姿を変えることから超越してしまい、専ら視覚を媒介として読むよう....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
述べただけでは、長く顧客の心をつなぎ難きが為に、彼らも次第に工夫を加え、声に抑揚曲節をつけ、楽器を用い、手振り足振りを加えて、歌を歌い、楽を奏し、踊りを踊る。な....