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曲馬団
「曲馬団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曲馬団の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
つい逆腹を立てて言いかえしたが、後で直ぐ後悔した。 「君には言ってもいいんだが、
曲馬団の娘なぞと親しくしているようだからうっかりしたことはまだ言えない」 「曲馬....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
恐ろしい殺意がなかったにしろそれを証明することは面倒なことだし、それに妾が寝室へ
曲馬団崩れの若い男を引入れたことが世間に曝露しては、妾の生活は滅茶滅茶になること....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ことにしよう。 大力女おのぶサン 全米に、かなり名の聴えたウィンジャマー
曲馬団が、いまニューヨーク郊外のベルローズで興行している。サーカスの朝はただ料理....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
。そしていつも心ぼそく吐息をついてしまうのである。 彼女は、両親の顔も知らない
曲馬団の一少女だった。 彼女が、今|抱えられているミマツ
曲馬団は主に、外国をう....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
の原稿を頂きにまいりました、ハイ」 ――それを考えると梅野十伍は自分の顔の前で
曲馬団の飢えたるライオンにピンク色の裏のついた大きな口をカーッと開かれたような恐....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
めに、そこは、地獄極楽の血なまぐさい生人形と江州音頭の女手踊りと海女の飛び込み、
曲馬団、頭が人間で胴体が牛だという怪物、猿芝居二輪加、女浄るり、女|相撲、手品師....
「売春婦リゼット」より 著者:岡本かの子
のだろう。彼女は興味を持って、手提鞄の鏡をそっと覗いて見る。そこには不思議な娘が
曲馬団の馬を夢みている。この奇妙さがふたたびリゼットへ稼業に対しての、冒険の勇気....
「青春論」より 著者:坂口安吾
白山様の祭礼を見た。昔の賑いはなかったが、松下サーカスというのが掛っていた。僕は
曲馬団で空中サーカスと云っているブランコからブランコへ飛び移るのが最も好きだが、....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
、火がないからというので、家族の居間で一つ火鉢にあたりながら酒をのんだが、女中が
曲馬団の踊り子あがりで、突然、嵐山劇場のことを喋りはじめた。嵐山劇場は常に客席の....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
、あの人はわたしを手放したくなった。そこであの人はわたしを二年のあいだガッソーの
曲馬団へ売った。前金で金をはらってもらったのだ。きみはガッソーの曲馬を知っている....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
は二度と再びあることではございません。なんでも、秋葉原へかかっている茶リネの西洋
曲馬団が大そうな人気だそうで、それに負けない人気番組を特に興行しているらしゅうご....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
本国に帰着せるも、彼の地に窮死せる者、行方知れざるもの多し。小蝶は黒人と結婚して
曲馬団に加わり七八年がほど欧米を巡業せるも、のち失明して黒人にも捨てられ、娘ヤス....
「あたまでっかち」より 著者:下村千秋
上げて林太郎の背中へのせ、その林太郎をおんぶして、そうして自転車へのり、ちょうど
曲馬団の曲芸師のようなかっこうで、元気よくおっかさんのところへ走りだしました。・2~4)....
「曲馬団の「トッテンカン」」より 著者:下村千秋
をかついだ人たちが大ぜい、ぞろぞろとつづいて来ます。その旗にはそれぞれ「東洋一大
曲馬団」「東洋一移動大動物園」「世界的大魔術」「世界的猛獣使」などという字が白く....
「蘭郁二郎氏の処女作」より 著者:大倉燁子
んだ。いくたび読んでも面白い。 妖魔の如き美少女葉子と、醜い憂鬱な少年黒吉との
曲馬団の楽屋裏における生立から始まり、幼い二人はいつか互に愛しあうようになる。葉....