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「更始〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

更始の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
するデマですよ。貴下も、その連中に乗じられているのだ。第一、あの土地払下の件は今更始まった問題ではなし、前から下相談もあり、誰も異議はないといっている。市長も数....
近時政論考」より 著者:陸羯南
の大宝令的官制を廃し、新たに西洋に倣いて内閣を置き、伯自らその首相となりて大いに更始するところありき。けだし立憲政体の準備をその口実となす。伯すでに内政の更始に....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
同盟の成立だ。この形勢をみて取った松平容堂は薩長の態度を飽き足りないとして、一新更始の道を慶喜に建白した。過去の是非曲直を弁難するとも何の益がない、この際は大き....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
されて来たところから、ついに上下隔絶して数百年来の弊習を形造るようになった。今や更始一新、王政復古の日に当たり、眼前の急務は何よりまずこの弊習を打ち破るにある。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
和し、寒を調え水に配し、風雨を節するなり、青史子の書説、鶏は東方の牲なり、歳終り更始し、東作を弁秩す、万物戸に触れて出《い》づ、故に鶏を以て祀祭するなり〉と載せ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、よくこれを運営して、外、国力の進展に資し、内、国民の要求を満たすため、為政者が更始一新、速やかに我国力の進展に対応すべき財政政策の確立を実現せらるることを切望....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の英才を犠牲とし、維新前後の多少の混乱を予期しても、ここは新勢力にやらした方が、更始一新のためによろしいと贔屓《ひいき》したから、そうなったのかも知れないが、そ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
わた》でからめられた「源三郎の危機《きき》」から稿《こう》をつづけるべきですが、更始一新《こうしいっしん》の気持でここへこの「発端篇《ほったんへん》」をさし加え....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の家憲はお笑いになったでしょう。何となし書いていらっしゃるときの表情が浮びます。更始一新的行事、というのは全くそのとおりでしたし、そのことで遺憾は更々なしよ。た....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
十一月一日 晴、行程七里、もみぢ屋という宿に泊る。 ――有明月のうつくしさ。 今朝はいよいよ出発、更始一新、転一歩のたしかな一歩を踏み出さなければならない。 七時出立、徳島へ向う....