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「更年期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

更年期の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うな形で群生している。創口には、黄ばんだ血清が滲み出ているのみであるが、そういう更年期婦人の荒れ果てた皮膚に這いずっているものは、凄美などという感じよりかも、む....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
栄華をほしいままにして来たものの姿として、そしてこの訳のわからない今度の失踪も、更年期の生理的現象だろうかと、何かもの恐しげに語るのであった。……だらだらと妹が....
石狩川」より 著者:本庄陸男
、見るに堪えぬ女の愁嘆は、掌《てのひら》をひるがえすように落ちついて来た。それを更年期にある女心の変転極りない衝動とは知り得ようわけがなかった。分別ある女として....
白い蚊帳」より 著者:宮本百合子
まさ子は、弁解するように、 「診せたよ、だから――久保さんに」と云った。 「更年期にあり勝ちのことだから、その方は何にも心配することはないんだよ。――疲労だ....
われを省みる」より 著者:宮本百合子
法則、類別を見出す心理学者、生理学者等は、各個人の運命的な時期、年齢を、青年期、更年期と大別しているようです。 青年期は、十六七歳から二十二三歳迄、更年期は丸....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はなくて、妙に従来の生活に倦き、新しい力を求めるという気分、良人はもう初老だとか更年期だとか云っている、よく家庭教師なんかが介在して来る。陳腐な筋だが、女がしん....
未亡人」より 著者:豊島与志雄
たね。 あなたは十五年も年上の良人に長年仕えてきて、そして今では未亡人で、もう更年期にも近づいてるのに、独りで置くには惜しいと噂されるほどの容姿です。高木君は....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
家君を亡い、つづいて実家の破産に瀕するにあい、心痛苦慮は一通りでなかった。やがて更年期の心神変調が因となって精神異状の徴候があらわれ、昭和七年アダリン自殺を計り....