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「書く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

書くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
き澄ました。 「曲亭先生の、著作堂主人のと、大きなことを言ったって、馬琴なんぞの書くものは、みんなありゃ焼き直しでげす。早い話が八犬伝は、手もなく水滸伝《すいこ....
片恋」より 著者:芥川竜之介
で自分は、「それは当人以外に、面白さが通じないからだよ。」と云った。「じゃ小説に書くのにも、夢と色恋とはむずかしい訳だね。」「少くとも夢なんぞは感覚的なだけに、....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
てある。恋をしている青年でもなければ、こう云う詩はたとい一行《いちぎょう》でも、書く事が出来ないに違いない。趙生は詩稿を王生に返すと、狡猾《こうかつ》そうにちら....
校正後に」より 著者:芥川竜之介
「芋粥《いもがゆ》」という小説を書いた。 ○まだあき地があるそうだから、もう少し書く。松岡の手紙によると、新思潮は新潟《にいがた》県にまじめな読者をかなり持って....
」より 著者:芥川竜之介
や、書こうと思うのではない。書かなければならなくなってしまったのである。では何を書くかと云うと、――それは次の本文を読んで頂くよりほかに仕方はない。 ....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
それがどう云うものか、この頃になっても、僕の頭を離れない。そこで僕は今、この話を書く事によって、新小説の編輯者《へんしゅうしゃ》に対する僕の寄稿の責《せめ》を完....
出帆」より 著者:芥川竜之介
松岡とが、日本の文壇の状況を、活字にして、君に報ずるそうだ。僕もまた近々に、何か書くことがあるかもしれない。 (大正五年九月)....
秋山図」より 著者:芥川竜之介
の二つは秋山図同様、※苑《かいえん》の奇観とも言うべき作です。もう一度私が手紙を書くから、ぜひこれも見ておおきなさい」 煙客翁はすぐに張氏の家へ、急の使を立て....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
くらいなら、私は何を苦しんで、こんな長い手紙を書きましょう。 閣下、私はこれを書く前に、ずいぶん躊躇《ちゅうちょ》致しました。何故《なにゆえ》かと申しますと、....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
つかない。 起きて顔を洗って、にぎり飯を食って、書斎の机に向ったが、一向ものを書く気にもならない。そこで読みかけの本をよんだ。何だかへんな議論が綿々と書いてあ....
兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
まだ外に書きたい問題もあるが、菊池の芸術に関しては、帝国文学の正月号へ短い評論を書く筈だから、こゝではその方に譲って書かない事にした。序ながら菊池が新思潮の同人....
江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
養のある粗笨漢だ。僕は「新潮」の「人の印象」をこんなに長く書いた事はない。それが書く気になったのは、江口や江口の作品が僕等の仲間に比べると、一番歪んで見られてい....
久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
久米は官能の鋭敏な田舎者です。書くものばかりじゃありません。実生活上の趣味でも田舎者らしい所は沢山あります。そ....
豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
それでいて、始終豊島の作品を注意して読んでいた所を見ると、やはり僕の興味は豊島の書く物に可成強く動かされていたのかも知れない。 それが今日ではだん/\お互に下....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
みである。 科学者の中で、特にファラデーを選んだ理由は、第一。それゆえ、伝記を書くにも精密に書ける。諸君がロンドンに行かるる機会があったら、これらの遺物を実際....