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書入れ時
「書入れ時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書入れ時の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
むこうに酒壜の列が並んではいるが、公衆に開けてるんじゃないとみえて、この、酒場の
書入れ時刻というのに、客といっては一人もなかった。 魔法使いのような、きたない....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
た踊りの群がくりだすという騒ぎ、町の景気も浮ついていたので、こんな日は夜店出しの
書入れ時だと季節はずれの扇子に代った昭和四年度の暦や日めくりの店を谷町九丁目の夜....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
するまで副王が摂政するが、その十何年間は、閣僚や高官にとって、なによりありがたい
書入れ時になる。副王にはなんの権力も与えられていないので、自分たちでいい加減な政....
「秋草」より 著者:島崎藤村
景物や情趣がわたしの心を楽しませる上に、暑くても何でも一年のうちで一番よく働ける
書入れ時のように思い、これまで殆んど避暑の旅に出たこともない。ことしもと、それを....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
|認《したた》められてあった。 叱責したタヌの嘆きもさることながら、せっかくの
書入れ時に大切な商売物《ネタ》をなくしたバルトリの悲嘆は目に余ったので、コン吉は....