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書窓
「書窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
(二)春雨
三月六日。
尽日雨、山陽の所謂「春雨さびしく候」と云う日。
書窓から眺めると、灰色をした小雨が、噴霧器で噴く様に、弗――弗と北から中ッ原の杉....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
》に公然東上の希望を容《い》れたるは、誠に板垣伯と土倉氏との恩恵なりかし。 三
書窓(しょそう)の警報 それより数日《すじつ》を経て、板伯《はんはく》よりの来....
「書記官」より 著者:川上眉山
はこの後のことを知らず。辰弥はこのごろ妻を迎えしとか。その妻は誰なるらん。とある
書窓の奥にはまた、あわれ今後の半生をかけて、一大哲理の研究に身を投じ尽さんものと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の波ようやく高く、教天の光ために暗きを覚ゆ。政教子すなわちおもえらく、これ、あに
書窓に閑座するのときならんや。けだし政教子の人たる、春来たれば野外に鶯花をたずね....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。壁にはりんごの絵が残されて、千年朽ちざる書と知ったのである。) 探古感殊深、読
書窓下当年燭、照到天人造化心。 (残された跡を探して古屋のかたわらに座し、今を考....
「三国志」より 著者:吉川英治
さような無茶をすると、貴様の髯に火をつけるぞ」 ようやくなだめているうちにも、
書窓の廂に、陽は遅々と傾きかけながら、堂上の人の眠りは、いつさめるとも見えなかっ....