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「書籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ろの工場も見て歩きました。そのいろいろの工場の中でもことに僕におもしろかったのは
書籍製造会社の工場です。僕は年の若い河童の技師とこの工場の中へはいり、水力電気を....
「彼」より 著者:芥川竜之介
葉書を眺めた時、悲しさよりもむしろはかなさを感じた。
「なおまた故人の所持したる
書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より御貸与《ごたいよ》の
書籍もその中《....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る忌避の感情が持続していた。』しかしギリシア国土の征服後掠奪された貴重な芸術品や
書籍がたくさんにローマへ輸入され、またそれらと一緒に、この戦敗者ではあるが文化の....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
京したら、ひょッとすると再び来ないで済ませるかも知れないと思ったから、持って来た
書籍のうち、最も入用があるのだけを取り出して、風呂敷包みの手荷物を拵えた。 遅....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
も猶お頗る愛惜しなければならない。眇たる丸善の損害は何程でもなかろうが、其肆頭の
書籍は世間の虚栄を増長せしむる錦繍|綾羅と違って、皆有用なる知識の糧、霊魂の糧で....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
▲そんなら電車に乗ってる間の時間を読書に善用したら宜かろうというが、其意で必ず
書籍を懐ろにしていても、あのゴタクサした中では浮の空で読める新聞ぐらいなら格別、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
獲するのを発見した。滝太郎がものを見る力は、また多とすべきものである。あらかじめ
書籍に就いて、その名を心得、その形を知って、且ついかなる処で得らるるかを学んでい....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ットに手紙を送り、「もし事変の起るようなことでもあったら、そこに置いてある自分の
書籍を忘れずに取り出してくれ。これらの
書籍は旧に倍しても珍重するから」と書いてや....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
がちょっとでもいけなかったり疲れたりすると、腰や背のいたみが出て来て画室の掃除や
書籍の持ち運びにも大へん苦しみを感じるようになってしまった。 三月頃から展覧会....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
とが出来よう。蛇は箪笥とか金庫とかの中に隠しておくことも出来るし、更には花瓶とか
書籍の間とか、シャンデリアの上とか、ステッキの中とかにも隠しておくことが出来る。....
「不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
は一々記臆に存していないのが甚だ遺憾である。この遺憾を補う一端として、最近読んだ
書籍の中から、西洋にもあり得た実例の一例として、その要領だけを引き抜いてみること....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
かに時間、人数、文字等のことをたずぬるも、大抵みな適中すといえども、例えば一つの
書籍を取りて、この紙数は幾枚ありと問うがごとき、綿密なることは確答を得ること難し....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
いてもらいたいといって、旅費その他の纏まった手当をくれた。その外に、修養のための
書籍を二、三十冊わざわざ自分で買って来てYの退先きへ届けてくれたそうだ。普通の常....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
館、図書館を入覧す。蔵書二十四万冊ありという。借覧料を要せず、入場者をして勝手に
書籍の出納をなさしむ。すべて州立、公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は右の疑問に対してであった。しかし読書力に乏しい私は、殊に適当と思われる軍事学の
書籍が無いため、東亜の現状に即するわが国防を空想し、戦争を決戦的と持続的との二つ....