書記生[語句情報] »
書記生
「書記生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書記生の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
事ならん、判事より少し離れたる所に、卓子に向い何事をか書認めつゝ有るは確に判事の
書記生なり、是等の人々何が為に此室にきたりたるぞ、余は怪むひまも無く床の真中に血....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
が選ばれて、身をもって逓送《ていそう》の任に当る。常備のわけではない。たいがい、
書記生どころの若い外交官を出すことになっている。 ところで、女密偵フォン・リン....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
して、似た事を説きあったと憶《おぼ》える。件《くだん》のモリソンは、何でもなき一
書記生から、奮発して高名の小説家となった人で、日本の美術に志厚く予と親交あったが....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
わしが馘になるだけではなく、大使自身も馘になるのだ。大使ばかりではない。参事官も
書記生も語学将校も園丁もコックも、みんな馘になるのじゃ」 「はて、それは一体どう....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
士、建築家のY博士、倫敦正金支店のK氏一家、N氏夫妻、砲兵大尉だの学生だの、外務
書記生だの在外商店の人々だの、なかなかの賑やかさだ。 甲板ゴルフ、麻雀、ブリッ....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
れた。今のレモン・エッセンスであったのである。明治十七、八年頃の片田舎の裁判所の
書記生にしては実に驚くべきハイカラであったに相違ないのである。ゲーテのライネケフ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
竹が映画事業をはじめ研究生を募集した。ちようどそのころ伊藤という友だちが呉の海軍
書記生をやつており、かたわらしろうと芝居に熱中していた。 ゴーリキーの「どん底....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
あれこれと愛想をいってから、北清事変の話に移った。拳匪が北京の永安門で日本の外務
書記生と独逸公使を惨殺したことから北清事変が起き、英、米、仏、独、露、日、墺、伊....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
省は、猶太《ユダヤ》教の寺院に隣った、美しい糸杉で囲まれた一画の中にあった。若い
書記生らしい青年に紹介状を手渡しすると、ここでも長い間待たされた後、けっきょく、....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
って奥様を引きずり降し、散々な目におあわせしたんですの。遂々お怪我までなすって、
書記生さんの白石さんが馳けつけて来なかったら、どんな事になったか分りませんでした....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た。なぜ、さようなことを伊藤氏が言ったかと聞いて見ると、伊藤氏がフランス大使館の
書記生の時代に、田中義一大将がフランスに廻って来て盛んに外交官の無能を罵倒したら....