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書道
「書道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
も、人麻呂の心を守っていた、我々この国の神の力です。のみならず支那の哲人たちは、
書道をもこの国に伝えました。空海《くうかい》、道風《どうふう》、佐理《さり》、行....
「彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
》に、木下と名乗って僕の家へやって来たのであるが、玄関のたたきにつったったまま、
書道を教えている、お宅の借家に住まわせていただきたい、というようなそれだけの意味....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の二十五日、それぞれ思い思いの天神祭りをするのが例でした。 寺小屋がそうです。
書道指南所がそうです。 それから私塾《しじゅく》。 およそ、文字と筆にかかわ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
て下りる。戦災の焼あとに店続々と出来てものすごき勢いなり。古本三冊を買う。「日本
書道家辞典」と「禅語辞典」と、森於菟氏の「解剖台に凭りて」なり。合計九十五円。餅....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
で、名を増といいました。こうした家柄に育てられた増は相当の教育を受け、和歌の道、
書道のことなどにも暗からぬほどに仕附けられておりましたので、まず父の兼松には不相....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、よく職務を尽しました。砲術家の出だけに明晰な頭脳の持主でしたが、趣味があって、
書道を嗜み、俳句を作り、水彩画をかいたり、園芸を楽しんだり、色々に趣味をもって自....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
ったという事を発見しておもしろいと思った。生花はもちろん茶道、造園、能楽、画道、
書道等に関する雑書も俳諧の研究には必要であると思う。たとえば世阿弥の「花伝書」や....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
」 と思った彼は、家に帰ってから夜を日についで、みっちり勉強を重ねました。やがて
書道のえらい大家になったという話なのでした。 「何でもその道風とやらは、公卿の次....
「失策記」より 著者:豊島与志雄
白髯をなでている。子供もなく、金婚式にま近い老妻と二人きりで、若い時からの道楽の
書道が役に立って、近所の娘子供たちに
書道の稽古を授けている。謡曲に造詣深いところ....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
ね。カツギ屋渡世はしてますけどさ。これで書は小学校の時から然るべき先生について、
書道の奥儀をきわめているんですからね。スズリと筆をかしてごらんな。水茎の跡を見せ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
令をやって細々生計をたてているが、実は今村カメ女と云えば歌人としても名があるし、
書道、華道、茶道、料理に一流の見識があって、その道では重んぜられている人だが、深....
「黄山谷について」より 著者:高村光太郎
平凡社の今度の「
書道全集」は製版がたいへんいいので見ていてたのしい。それに中国のも日本のも典拠の....
「書について」より 著者:高村光太郎
この頃は
書道がひどく流行して来て、世の中に悪筆が横行している。なまじっか習った能筆風な無....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
と語ってみたが、これは偽りものや、悟入なき者には、近寄り難いもののようであって、
書道をきわめた上の悟人ある人物か、茶道に深く悟るところあって、茶人の書という一種....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
ぱり羲之型であり、韻会型であって、内容もそれらの重厚である。そこへ、日本の上代的
書道の内容の味が加わっている。良寛様の書は形がよい。味がよい。美的である。風雅で....