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書院窓
「書院窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
書院窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
四人は集っている。薄暗いほど欄間《らんま》の深い、左甚五郎の作だという木彫のある
書院窓のある、畳廊下のへだての、是真《ぜしん》の描《か》いた紅葉《もみじ》の襖《....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の描いた乱菊の墨色あざやかに、秋の夜は冷々と冴え更けている。 と……、床わきの
書院窓の外へ、スルスルと蜘蛛這いに寄ってきて、ジッと、中の話を聞いていた者があっ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
と、この部屋は、目鼻のない顔のごとく、障子もなければ出口もなく、無論、床の間とか
書院窓のような造作もない。 「アア、やっぱりここは、屋敷の地底へ建てた隠し部屋に....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
く。 静かな町、旅館も静けき屋造り。小甚別館という。階下の袖部屋つき中広間は、
書院窓、竹窓などから、秋草や野菜畑の景ものぞかれ、一方の廊下側の外は、高い煉瓦塀....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
のである。 上席には、応援役、兼目付として藩から来ている五名の侍。 その脇の
書院窓の所に、ちょこなんと、主人の兵助。 あとは、左右の障子とふすまに添って、....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
組長屋である、裏の屋敷でも、隣でも、深夜の物音にさわぎ出した様子である。一角は、
書院窓を蹴やぶって、縁から、飛び下りた。 盗賊。――盗賊。 そんな声が、八方....