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曹長
「曹長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曹長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
砂埃《すなほこり》を巻き揚げて来た。
「歩兵!」
騎兵は――近づいたのを見れば
曹長《そうちょう》だった。それが二人の支那人を見ると、馬の歩みを緩《ゆる》めなが....
「号外」より 著者:国木田独歩
たものだ」と、さらに他の号外に移る。 ――戦死者中福井丸の広瀬中佐および杉野兵
曹長の最後はすこぶる壮烈にして、同船の投錨せんとするや、杉野兵
曹長は爆発薬を点火....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
唇を噛みしめる軍人たちが、強いて冷静を装って、方向舵を操っていた。 「おい、浅川
曹長!」操縦士の耳へ、将校の太い声が、響いた。 「はい。何でありますか」
曹長は、....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
それまでは勇敢に闘いましたそうです」 「では金鵄勲章組ですね」 「ええ、功六級の
曹長でございます」応えながらも、こんなことが父の失踪に何の関係があるのかと、トシ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
って来い。」 「来なけれやこれで打ち殺してやる。」 へべれけに酔った四、五人の
曹長どもが、長い剣を抜いて立ちあがった。僕はその次の室で、母や女中と一緒に、どう....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れるままに、ここへ来た話をしはじめた。 「俺はもと、ドイツ領東アフリカ駐屯軍の一
曹長だったが、一九一六年の三月にタンガンイカ湖で敗れた。そのとき俺たちの隊が退路....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
して軍旗を奪還するから、志ある者は我に従えとて、奮然として行こうとするのを、村松
曹長、櫟木軍曹等が泣いて諫止した。これが、乃木将軍の西南役に於ける軍旗を奪われた....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
たのは、三人の工業学校の生徒、それからすこしおくれて、海軍の若い士官が一人と、兵
曹長が一人。この二人もやがて、目に見えない力のために、前進することができなくなっ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
向ここへやって来ないじゃないか」 「それがですね、塩田大尉」と、小浜という姓の兵
曹長が、達磨のように頬ひげを剃ったあとの青々しい逞しい顔をあげていいました。 「....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
切開いていく。この嚮導艇の艇長は、松宮一平といって、予備ではあるが、海軍の飛行兵
曹長であった。 その嚮導艇ヨカゼ号から二キロメートルの後方に司令艇クロガネ号が....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
機と認めらるる爆音を聴取せり。終り」 「うむ、御苦労」 計算器を合わせていたM
曹長は、顔をあげて叫んだ。 「隊長どの、唯今の報告に基き計算致しますと、敵機の進....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
声管によって、艦内へ伝えた。 空襲警報 艦載機一号の操縦者は、柳下航空兵
曹長だった。命令の出たときには、すでに空
曹長の用意は全部整っていた。 「柳下空曹....
「空襲警報」より 著者:海野十三
とができるかをよく心得ておかなかったためだと存じます……」 そのとき、通信係の
曹長が、いそぎ足で部屋に入ってきた。 「お話中でございますが、司令官閣下、只今、....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
佐山君はあっけに取られた。 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚特務
曹長が出て行った。特務
曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にあるきな....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
けに取られた。 二 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚|特務
曹長が出て行った。特務
曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にあるきな....