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曾我兄弟
「曾我兄弟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
曾我兄弟の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
、五郎」と呼ぶので、二人もいちいちその返事をするのに困っているようでした。苦力の
曾我兄弟はまったく珍しかったかも知れません。 東京へ帰ってから聞きますと、伊井....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
を弱く持っては駄目だ。敵というかたきの、咽喉笛《のどぶえ》に喰いついてやんねえ。
曾我兄弟は十八年――おめえの苦心も、ずい分長いものだったなあ」
雪之丞は、行灯....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だ侍従良成てふがその異父兄義経と安否を共にすべく同行した事見え、『曾我物語』には
曾我兄弟の母が兄弟の父より前に京の人に相馴れて生んだ異父兄京の小次郎を祐成《すけ....
「子供のために書く母たち」より 著者:宮本百合子
で、どれもみな架空の昔風なお伽話であった。さもなければ、継母、継子の悲惨な物語か
曾我兄弟のような歴史からの読物である。普通の子供が毎日経験している日常生活そのも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っていたとか、運上山というのが見えたりして。伊豆はなかなか幕末の舞台でしたから。
曾我兄弟の父河津氏の所領がその名をもっていたりする。 寿江子は今散歩に出かけま....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
千鶴丸を殺させた祐親は後に挙兵の頼朝と戦って敗死したが、彼は河津三郎の父であり、
曾我兄弟には祖父に当る。曾我の仇討というものは、単なるチャンバラではなくて、そも....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ることはない。今の王様であることが、王様の全てであり、それが民衆の自然の感情だ。
曾我兄弟の人気は大そうなものだが、ツラツラ事の起りを辿れば、
曾我兄弟の祖父が工藤....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
、坪内|逍遥《しょうよう》、という大先輩の御後援をいただいて、鴎外先生は新たに「
曾我兄弟《そがきょうだい》」をお書き下さるし、坪内先生は、「浦島」の中之段だけ、....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
◇ わが国のかたき討なるものは、いつの代から始まったか判らないらしい。普通は
曾我兄弟の仇討を以て記録にあらわれたる始めとしているようであるが、もしかの曾我兄....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
茂った杉森がある、森の中に祠があって、曾我八幡と土地の人は教えた。けれどもこれは
曾我兄弟の霊を崇め祀ったものに外なるまい。今は上屋もトタン葺に変って、中に電灯が....