最上[語句情報] » 最上

「最上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
もに、彼は急に自分の子供らしい自尊心が恥ずかしく感ぜられた。自分はさっき平吉が、最上級の語《ことば》を使って八犬伝を褒《ほ》めた時にも、格別|嬉《うれ》しかった....
或る女」より 著者:有島武郎
《ゆううつ》が生み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒《シャンペン》を取りよせて、したたかそれを飲むと前後も知らず眠って....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
きとるまでの一年と七箇月の間、私たちの間には烈しい戦が闘われた。母上は死に対して最上の態度を取る為めに、お前たちに最大の愛を遺《のこ》すために、私を加減なしに理....
二つの道」より 著者:有島武郎
。厭でもしかたがない。智慧《ちえ》の実を味わい終わった人であってみれば、人として最上の到達はヘダのほかにはないようだ。 一五 長々とこんなことを言うのもお....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
にたよることを余儀なくされた。単に余儀なくされたばかりでなく、それにたよることを最上無二の方法であるとさえ信じていた。学者も思想家も、労働者の先達であり、指導者....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
に、この地球の上のそこここに君と同じい疑いと悩みとを持って苦しんでいる人々の上に最上の道が開けよかしと祈るものだ。このせつなる祈りの心は君の身の上を知るようにな....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ない。そういう見方によって生きる人はロマンティシストだ。 更に又或る人は現在に最上の価値をおく。既に現われ終ったものはどれほど優れたものであろうとも、それを現....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
早に増加した。最近における大規模の進歩はかくして行われたのである。 我々は今『最上の世界』に住んでいるという人が折々ある。これについては余り確かな根拠からは何....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
貴女の薄紅なは桃の露、あちらは菊花の雫です。お国では御存じありませんか。海には最上の飲料です。お気が清しくなります、召あがれ。 美女 あの、桃の露、(見物席の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
えごえごしている肉体も甚だ面白くない。友よ、若しも我等の仕事を容易ならしめ、最良最上の成績を挙げんとならば、須らく交霊会には肉体が健全円満で、感覚が敏活で、其上....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
まえの席は、ふとった肉屋のおやじが、ひとりでせんりょうしていましたが、それがまた最上の席でもあったでしょう。しかも大きなブルドッグが、それがまあなんとにくらしい....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
「ああ、ぼくはあんまり幸福すぎるよ。」と、王子は、人魚のひいさまにいいました。「最上の望みが、しょせん望んでもむだだとあきらめていたそれが、みごとかなったのだも....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が点々としていた。ドアが一つちょっと開けはなしてあったので、彼がのぞくと、そこは最上等の部屋で、オランダ式の椅子や、黒いマホガニーのテーブルが鏡のように輝いてお....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
万遍の道義の理屈よりも、総理みずから道義的責任を感じて退陣されることが道義昂揚の最上の方法であるといわなければなりません。これ、われらが退陣を迫り、不信任案に賛....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に比し誠に鮮やかな戦争指導が行なわれ、あのまま戦争の決が着いたならば統帥権独立は最上の方式と称せられたであろうが、持久戦争に陥った後は統帥と政治の関係常に円満を....