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最低
「最低〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最低の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
角顋は、こう云って、妙に微笑した。「もっとも、彼等の作物を測定器へのせたら、針が
最低価値を指したと云う風説もありますがな。もしそうだとすれば、彼等はディレムマに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
目次 序1 ※9
最低度の自然民には宇宙成立に関する伝説がない/原始物質は通例宇宙創造者より前から....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
いわない。映画従業員はこれほどおとなしいのである。 まだある。 映画会社には
最低給料に関する規定がない。したがって映画従業員の月給は上は数千金から下は無給の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯四月に於けるわが収入は、金五十二円八十銭であった。大学卒業後今日までに於ける
最低収入の月であった。記憶に値する。 (この日記終り) 空襲都日記(二) この....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
皆驚いていました。 黒部五郎の小屋は三俣蓮華岳と中ノ俣岳すなわち黒部五郎岳との
最低鞍部にあって水もたくさんあるし丈夫な小屋で素敵なものです。上ノ岳の小屋へ着く....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
も金なんだ。」 「どのくらい要るんです。」 「さあ、ちょっと見当はつかないがね。
最低のところで千円あれば、とにかく向うへ行って、まだ二、三カ月の滞在費は残ろうと....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
再び胴の間を見返った。話がはずんで思わず募った癇高な声が、もう一度押しつぶされて
最低音になる。気が付いて見ると又日影が移って、彼は半身日の中に坐って居るので、私....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ちゃんを中心として、ぐるぐると円をかいて、とびまわっていた。なにしろカモシカ号の
最低速度は、このへんでも時速五十キロメートルで、かなり早い。 「ポコちゃん、すぐ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
わたしよりもくわしく、なんでも教えてくれるだろうからね。」 *ノルウェーの北端、
最低地方。 さてゲルダのからだもあたたまり、たべものやのみものでげんきをつけて....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
したところの、「除数の十位の数は4以上」という関係がぶちこわされる。仮りにそれが
最低数の4とすれば、答の十位の2をかけると 43×2=86 となるから、被除数の....
「名士訪問記」より 著者:海野十三
すくしているのですか。」 「ああ礼金のことですね。あれは弁理士会の規則があって、
最低料金が定められています。私のところは他の特許事務所よりも可也たかいのです。」....
「光は影を」より 著者:岸田国士
いゝ、作家の家へ住み込みで働くことも、べつだん是非というわけではなく、他に生活の
最低保証さえ得られゝば、事務員のような勤め口でもかまわぬから、なんとかならぬだろ....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
人未知の奥穂高を指す。北の方|嶮崖を下る八、九丁で、南穂高と最高峰とを連ねている
最低部、横尾谷より来ると、この辺が登れそうに見えるが甚だ危険だ、奥穂高と北穂高と....
「西航日録」より 著者:井上円了
あり。座浴、立浴、臥浴、洒浴、針浴、按浴、湿浴、乾浴等の種類あり。一回の入浴料、
最低は四銭五厘にして、最高は二円ないし三円なり。地位は渓谷間にありて渓流に臨み、....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
ろ見上げ見下ろす眼ざしには一向|無頓着になお進んで訊ねる。 ――そこで遊ぶには
最低、いくらかかりましょう」 国太郎は相手があまりに身分に不似合な問いを平気で....