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最善
「最善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最善の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
ご住居にお訪ねしたのですが、ご不在でして、結局、代理人たる先生にお願いするのが、
最善の得策と考えまして、お願いに上りましたような始末で……」 と、金巻氏がいえ....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ノ徒ニ若クハナシトハ、下界人間共ノ以テ金言ト成ス所ナリ。サルヲ、最悪ノ猿ト雖モ、
最善ノ人間ヨリ悪ヲ行フ所|尠ク、マタ猿ハ阿諛ヲ知ラヌナリ。猿ニ似テ非ナル猿面冠者....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
「おお、あなたは真の科学者である。あなたは我々を死の淵からすくいだした。我々は
最善をつくし、それから運命の命ずるところにしたがい、そしてもし絶好の機会がくれば....
「火星探険」より 著者:海野十三
宙艇の大破損と、燃料の大部分を失ったことでありますが、只今もその善後策について、
最善の途を考慮中であります。最後に余は、アメリカ国民諸君、いな全地球人諸君に深く....
「地球要塞」より 著者:海野十三
もてに立っているのである。ぐずぐずしていることは、許されない。われわれは直ちに、
最善の行動を起さなければならないのである。私は拳《こぶし》を固めると、自分の頭に....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
か。いまわが飛行島は試運転中で、それにつきまして、リット少将閣下は、わが機関部が
最善の成績を上げるようにと訓令せられました」 「そんなことは、よく分かっている」....
「転機」より 著者:伊藤野枝
くために、河底をさらえるということ、その逆流を緩和さすための貯水池をつくることが
最善の方法として選ばれた。そして渡良瀬、思の両川が合して利根の本流に落ちようとす....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
く。独身の画描きに確実な不在証明のないと云う事は、万々承知の上だけれども、正直が
最善の術策なり――と信ずるが故に……。 読み終って、法水は悔む様な苦笑をした。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、ガシオットが委員の代表者となって、ファラデーに会長就任を勧めにやって来た。皆が
最善をつくして勧めたし、また多数の科学者も均しくこれを希望しておった。 ファラ....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
にとってはつきものである。滝口坑にしてからが、いつかはそうしたこともあろうかと、
最善の防禦と覚悟が用意されていたのであるが、そして又そうした用意の前には、決して....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
、昭和の二年(一九二七)四月の創刊号から前後十号にわたって掲載し、翻訳者としての
最善を尽くし、昨年八月ついに業をおえられたのであるが、同人雑誌の狭い読者だけにそ....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
庫の編入すべき典籍の厳選はもちろん、編集、校訂、翻訳等、その道の権威者を煩わして
最善をつくすことに人知れぬ苦心をしたのである。従来行なわれているものをそのまま編....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
露西亜語を利用して日露国民相互間の誤解を釈き、再び不祥の戦争がなからしむるように
最善の努力を尽したいと思う。自分の微力を以てしては精衛海を填むる世間の物笑いを免....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
婦人団体はそんなことにはかまっておれない。その理想実現の好時機を逸してはならぬ。
最善の努力をしようと決議した。市会にかけるとうるさいから、市会にかけなくても実行....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
起って来る。 民主主義国家に於てはもちろん統帥は常に政治の支配下にある。決して
最善の方式ではないが止むを得ない。ローマ共和国時代は、戦争の場合独裁者を臨時任命....