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最大
「最大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
希臘人《ギリシアじん》の云った通り、好悪の外にないのである。我我は人生の泉から、
最大の味を汲《く》み取《と》らねばならぬ。『パリサイの徒の如く、悲しき面もちをな....
「或る女」より 著者:有島武郎
れば僕を信じて、あなたを妹だと思ってあなたのために戦ってくれ……ほんとうはもっと
最大級の言葉が使ってあるのだけれども大体そんな事が書いてあったんです。それで……....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
ちの間には烈しい戦が闘われた。母上は死に対して最上の態度を取る為めに、お前たちに
最大の愛を遺《のこ》すために、私を加減なしに理解する為めに、私は母上を病魔から救....
「星座」より 著者:有島武郎
ではなかった。渡瀬は蓄音機の機械をどれだけ複雑にすれば、最小限度の複雑化によって
最大の効果を挙げうるかを数理的に解決したかったのだ。それゆえ彼は毎日その計算にば....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
れが無法なる試験制度のためにさらにまた約三分の一だけに限られている事実や、国民の
最大多数の食事を制限している高率の租税《そぜい》の費途《ひと》なども目撃している....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
、公平な観察者鑑賞者となって、両極の持味を髣髴して死のう。 人間として持ち得る
最大な特権はこの外にはない。この特権を捨てて、そのあとに残されるものは、捨てるに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れ、同五一年ローマで死んだ)はアレキサンドリアで恒星カノプス(Canopus)の
最大高度を測って七・五度を得た。ロドス(Rhodos)島ではこの星が最も高く上っ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
を守るということは、一つの偶像を作ることだ。一つの概念を作ることだ。それは主義の
最大の敵だ。だから、……そんなことを言うのよ。私、何んだか、心のありかが解らない....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
り、斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における
最大の偉勲者であることは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の本能が造り出したる人造の神である。大威張りで、高い所に坐り込んで、最高の名誉と
最大の権力を享有し、お気にめさぬものがあれば、片っ端から之を傷け、殺し、又苦しめ....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
である。食ったものが好く消化れれば物がたくさん食えもする(何と云ってもこれが人間
最大の幸福なのだ。)病弱な胃の腑は人間を駆って懐疑思想に導く。無信仰に誘う。人間....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ことも特筆するに足るだろう。 「これを綜合して考うれば、ファラデーは世界の生んだ
最大の実験科学者なるべく、なお歳月の進むに従って、ファラデーの名声は減ずることな....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
るような人がよくある。そうだ、そうだ、それは一つの快楽なのだ。快楽の中でおそらく
最大のものであるに違いない。という訳は、殺すということが、創り出すということに一....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、吉田内閣は、日本の完全独立のために、安全保障条約並びに行政協定の根本的改訂に、
最大の努力をなさねばならぬにかかわらず、吉田総理、岡崎外相は、その都度外交と称せ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
が集まっては口角泡をとばして盛んに天下国家を論じたものだった。 建設者同盟での
最大の思い出は反軍事研究団事件である。大正十二年、早稲田大学の乗馬学生団を中心に....