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「最少〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最少の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
て、驀進した。 少尉は、直ちに、別の信号をして、兵員の急速集結を命じた。部署に最少限度の兵員を残して、あと二十名ばかりのものが集ってきた。彼等は、取敢えず、三....
銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
いて、冷却や屍固、屍斑等々のあらゆる条件を最も科学的に冷静に観察した結果、確実に最少限一時間以上を経過している、と医師が確固たる断定を下したのだった。 「そ、そ....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
に頭脳を肥やす滋養代に中々資本が要る。芝居を見るのもカフエへ行くのも、時としては最少し深入するのも矢張頭脳を豊かにする為めである。勿論、新らしい書籍は常に読まね....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
かまえて、距離千メートル以後は一日に百メートルずつ高度を下げて行き、百メートルの最少距離になると、それ以上近づかない予定であった。また、ジャンガラ星は、だいたい....
カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
監督以上に理解している人はない。 長年の私の経験が、カメラ・ポジションの誤謬を最少限度にとどめる方法は、結局監督自身がルーペをのぞくこと以外にはないということ....
光は影を」より 著者:岸田国士
」 真喜がちよつぴり意見を吐く。 「それやそうさ。たゞ、わしの言うのは、言葉は最少限に、ということだ。若いうちは特に、余計なことを言つちや、しくじるもんだ。そ....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
いかという疑いが起る。 ここで私はその疑いを解くかわりに、だました人間の範囲を最少限にみつもつたらどういう結果になるかを考えてみたい。 もちろんその場合は、....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
ありますまいが、むしろ、それすらも表面には露骨に出ないで、どれほどの知識も、必要最少限度にその人物の言動の閃きとなり、公私の生活のはしばしに一種の気品と深みとを....
取舵」より 著者:泉鏡花
す。これは結構で。」 学生はその側に寝転びたる友に向いて言えり。 「おい、君、最少しそっちへ寄ッた。この爺様に半座を分けるのだ。」 渠は快くその席を譲りて、....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
くに渡しはねえのだ。俺はこれで溜飲が下ったぞ。これですっかり好い気持だ。どれどれ最少し鰻を掻き上げねえと、酒代が出て来ねえや」 悪僧は再び手桶を提げて、蘆の間....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
たが、絵甲斐機の胴裏が如何にも貧弱で見窄らしかったので、「この胴裏じゃ表が泣く、最少し気張れば宜かった」というと「何故、昔から羽織の裏は甲斐機に定ってるじゃない....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
、 「そうか、」と立ちながら足を叩いて頽れるように笑った。「宜かった、宜かった、最少し遅れようもんなら復た怒られる処だった。さあ、来給え、」と先きへ立って直ぐ二....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れて軽率に応ずる二葉亭でもなかった。かつもしそんな使命を受けていたなら、二葉亭は最少し豊かであるべきはずであったが、哈爾賓到着後は万事が予想と反して思うようにな....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
わが国土を飾る神の栄光と保証とを、いよいよ大ならしむるために、イングランドの血の最少を流さしめ給え。この熱き願いに、神よ、祝福の御許しを給わんことを! アーメン....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
』を尽すべきお諭しがある。財政がどうであろうと皆様がお困りであろうと、国防上必要最少限度のことは断々固として要求する」旨お答えして辞去した。 私のこういう態度....