最後の晩餐[語句情報] » 最後の晩餐

「最後の晩餐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

最後の晩餐の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
芽生」より 著者:島崎藤村
った。村医者は二度も三度も診に来た。最早駄目かしらん、こんな気が起って来た。 「最後の晩餐《ばんさん》!」 と、不図《ふと》、私は坂の途中で鷲《わし》印のミル....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
ない今日この頃では、敬蔵もうっかり自分の言葉癖は出しにくかった。父娘は夜な夜な「最後の晩餐」という敬虔な気持で言葉少なに美味に向った。 いったいが言葉少なの父....
正義と微笑」より 著者:太宰治
、いつも僕には、この時間が、たのしみなのだ。先々週の、木曜の講義も面白かった。「最後の晩餐」の研究なのだが、晩餐の十三人が、それぞれ食卓のどの位置についていたか....
もの思う葦」より 著者:太宰治
ないか。 ダヴィンチの評伝を走り読みしていたら、はたと一枚の挿画に行き当った。最後の晩餐の図である。私は目を見はった。これはさながら地獄の絵掛地。ごったがえし....
旅愁」より 著者:横光利一
ると、矢代はタキシイドを着替えに自分の部屋へ這入っていった。 船の中の食堂は最後の晩餐だというので常にも増した装飾であった。船客たちもこの夜はタキシイドに姿....
恩人」より 著者:豊島与志雄
それから壁に懸っている二三の額縁《がくぶち》を見守った。その一つにダヴィンチの「最後の晩餐」の大きな模写があった。彼の好みで塗らせた草色の壁の反射のうちに、キリ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
を見おくりながら声を立てて笑った。大沢も恭一もうれしそうに笑った。 一二最後の晩餐 朝倉先生夫妻は、翌日、約束どおり夕食まえに俊亮の家にやって来た。二....
地上」より 著者:島田清次郎
すが――とにかくエスはユダに少しの銀で売られました。その前にエスは弟子達と悲しい最後の晩餐であろう集合の席で、君達のうちに自分を売る人があると言われ、また或る一....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
ては「ダビト」「モーゼ」「天地創造」「メヂチ家の墳墓彫刻」ダ・ビンチにありては「最後の晩餐」「ジョコンダ」ラファエルにありては「聖母子」その他の無数の傑作を産出....
最後の晩餐」より 著者:マクラウドフィオナ
私は平和の王と言われている」 「だれがこれを食べるのです」私が訊いた。 「これは最後の晩餐だ」その人はやっと聞えるほどの低い声で言った「私は毎日死ぬ、死ぬ前に、....
三国志」より 著者:吉川英治
官もみな錦や金銀を餞別けた。 張蘊はほくほく顔だった。そして孔明の邸宅における最後の晩餐会にのぞんだところが、酒宴の中へ、ひとりの壮漢がずかずか入ってきて、 ....