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最悪
「最悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
できるものではありません。神と天然とが示すある適当の方法をもってしますれば、この
最悪の状態においてある土地をも元始《はじめ》の沃饒に返すことができます。まことに....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
いうもんだよ。われわれは優れた者の持つ力の働く範囲と程度とを冷静に観測し、そして
最悪の場合を予想して置かねばならない。何しろわれわれ地球人類の間には、地球外の生....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。海軍でも、早く陥落させて、太平洋に出なけりゃならんのじゃ、何しろ、連日のように
最悪の気象に阻止せられて、頼みに思う空軍は全く役に立たず、そうかと云って、無理に....
「蠅男」より 著者:海野十三
」 村松検事がこれを見て熊の胆をなめたような顔をした。 「これは投書にしても、
最悪性のものだ。警察官侮辱も、実に極まれりというべきだ」 どうやら検事も、本当....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
うるのみにて、寂として声なしというか、静かなる事林の如しというか…… とにかく
最悪の事態は遂に来たのである。これも運命であろう。二千六百年つづいた大日本帝国の....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ら、人類以外の生物がとびだしてくる可能性は十分にあるのだ。そのときマルモ探検隊が
最悪の危機をむかえることは、今さら覚悟をあたらしくするまでもないことだった。 ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
いるかどうか、それはたいへん疑わしいことであったからだ。 運搬作業のとちゅうで
最悪の事態が起こったとしたらどうだろう。運搬に従事している二十名の同僚を失わなく....
「火星探険」より 著者:海野十三
ぜん》とした。 これを聞いたとき操縦室の一同は誰も皆、目がくらくらとした。遂に
最悪の事態となったのだ。地球へ戻れないとは、ああ何という情けないことだ。 だが....
「地球要塞」より 著者:海野十三
中しているとすると、これは只事ではない。 (ひょっとしたら、わが総司令部の上に、
最悪の事態が襲来したのではなかろうか?)私は、非常な焦燥を感じた。 鬼塚元帥が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、何時間呼吸をつづけられるかを計算した。その結果は、安心できる程度ではなかった。
最悪のときは、三十分間にわたって、酸素なしで半気圧の空間を下りなければならないの....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
いか。そして、あっ、たいへんな血だ! おい、これは一体どうしたんだ」 とうとう
最悪の場合となった。 しかし、あわててはいけない。 「なあに、大したことではな....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
常者である。彼等が出入する不潔な場所こそは、字義通りの魔窟であって、そこには最劣
最悪の不良霊連が、彼等酔漢の躯に憑り、鬼畜にひとしき堕落行為に出でしむるのである....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
感じがした。決行するとは全然予期しなかった特殊飛行は、僕の病気までを宙返らせた。
最悪の状況下にある自分のからだを駆って、よくも宙返りに耐えたということは、私事な....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
に伊藤氏の「丹下左膳」第二篇のごときは撮影上の設備その他あらゆる意味において世界
最悪のコンディションのもとに作られたという点からいつても、ともかくあれだけおもし....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に従って止むなく逐次戦略を変換して来た。そして状況に応ずる如くその戦略を運用し、
最悪の場合にも毅然として天才を発揮し、全欧州を敵として良く七年の持久戦争に堪えそ....