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最終
「最終〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最終の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
っ赤《か》な毛布《もうふ》を一枚買って帰って来た。葉子はとうとう我《が》を折って
最終列車で東京に帰る事にした。
一等の客車には二人《ふたり》のほかに乗客はなか....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
かしこの二銭、積もりて十六銭五厘とぞなりにける。 美人は片すみにありて、応募の
最終なりき。隗の帽子は巡回して渠の前に着せるとき、世話人は辞《ことば》を卑《ひく....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
、行い、かつ主張せんとするようになって、そこにこの不思議なる夫婦は最初の、そして
最終の夫婦喧嘩を始めたのである。実行と観照との問題がそれである。そうしてその論争....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
す。そうなると戦争は短期間に終る。それ精神総動員だ、総力戦だなどと騒いでいる間は
最終戦争は来ない。そんななまぬるいのは持久戦争時代のことで、決戦戦争では問題にな....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
動は終戰後極端なる保守反動思想と誤解され、解散を命ぜられた。それは私の持論たる「
最終戰論」の影響を受けていたことが誤解の原因と想像されるが、「
最終戰論」は、これ....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
「もう、何とか返事がありそうなものですが――」 「そうです、ねえ」と、僕の妻は
最終の責任を感じて、異境の空に独りぼっちの寂しさをおぼえた。僕は、出発の当時、井....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たちは考えるのであろうか。腑に落ちない。今までそれで散々失敗していながら、戦時下
最終の内閣を組立てるのだといわれながら、この老人の顔に出られては、われらの士気も....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いる間に、時間がたってしまった。ふと気がついてみると、列車は、動いていた。しかも
最終の車両が、もうホームの真中あたりへ来て、相当のスピードを出していた。 「おい....
「転機」より 著者:伊藤野枝
! だが、それも私の卑怯だろうか? M氏の谷中ゆきは実行されなかった。せっかく
最終の決心にまでゆきついた人々に、また新らしく他人を頼る心を起こさしては悪いとい....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
ドリ少佐著の『ザ・ブラック・チェンバー』を繙かれんことをお薦めします。 さあ、
最終のティーへお立ち下さい。 (1)★ 2N1 4N6 + 162....
「取舵」より 著者:泉鏡花
丸は、乗客の便を謀りて、午後六時までに越後直江津に達し、同所を発する直江津鉄道の
最終列車に間に合すべき予定なり。 この憐むべき盲人は肩身狭げに下等室に這込みて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
まだそのまま占領しておって、時々やって来た。 クリスマスの講演も一八六〇年のが
最終となりとなった。時に七十歳である。このとき、ファラデーが王立協会の幹事に送っ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
自筆であるが、その次の丁からは馬琴の※の宗伯未亡人おミチの筆で続けられてる。この
最終の自筆はシドロモドロで読み辛いが、手捜りにしては形も整って七行に書かれている....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
す。場内騒然) 〈以下は浅沼委員長がつづけて語るべくして語らなかった、この演説の
最終部分にあたるものの原案である〉 ――どんな無茶なことでも国会の多数にものをい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るが、私が自信を以て積極的意見を持っていたのは、この思想の結果であった。 私の
最終戦争に対する考えはかくて、 1 日蓮聖人によって示された世界統一のための大戦....