最高学府[語句情報] »
最高学府
「最高学府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最高学府の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海流」より 著者:宮本百合子
何でしょう。兄さんの将来の目ざましい成功は故郷の何人も期待して疑いません。中央の
最高学府の生活は金もいるでしょうから、僕は兄さんが少しの金でも有益につかって下さ....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
はじめ、名家名門の令嬢紳士たちが花の如く集って来た。森有礼の理想によって、女子の
最高学府として設立された一つ橋の東京高等女学校のポスト・グラデュエート(専修科)....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
は、大臣と肩を並べる程偉かったから、知識と見識に於て優れた一流の新聞記者でさえ、
最高学府の権威に較べれば、光が薄かったかも知れない。まして普通の記者の学的素養は....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
田は密々に捜査本部へ招ぜられて、新十郎からきわめてこまかな取調べをうけた。牧田は
最高学府の教育をうけ私大の教師にまねかれるところを、密偵の話をきき、かねて邪教に....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
美少年騒ぎが非常に盛んであった。但し硬派の系統のものであった。何しろ中学が地方の
最高学府なので、上級生たちは筒袖がきまりなのに長い袂の着物を着て、煙草を吹かし、....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
を助けたのが、丹造今日の大を成すに与って力のあった古座谷某である。古座谷はかつて
最高学府に学び、上海にも遊び、筆硯を以って生活をしたこともある人物で、当時は土佐....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
に、 ――容貌は、吊り合わぬ方が仲がいい―― という話があるから、女としては
最高学府を出ていることだし、ことによったら骨折り甲斐があるかも知れない。こんな風....
「或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
学説をひっぱり出してきたんだから、あっけにとられるのも無理はない。しかも当事者は
最高学府の勅任教授なのだから、実際博士が典拠としてあげた書物は、どこの国にでもあ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
参議となって太政官に乗込もうというのが青年の理想であった時代であったから、天下の
最高学府の出身者が春廼舎朧という粋な雅号で戯作の真似をするというは弁護士の娘が女....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
を輩出したにも関らず、政治科でも法律科でもなくて文学科である。何といっても日本の
最高学府たる帝国大学に対しては民間私学は顔色なき中に優に大学と拮抗して覇を立つる....
「ある完全犯罪人の手記」より 著者:酒井嘉七
した。父は新しい配偶者を求めることなく、私は乳母の手によって養育された。父は私が
最高学府の教育を終ると、少くない資産を残して没した。――こういえば話は平凡である....