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最高級
「最高級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
最高級の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
たかどうか。その呪文を述べたときに、君は、どのような顔つきをしたか、自ら称して、
最高級、最低級の両意識家とやらの君が、百円の金銭のために、小生如き住所も身分も不....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
がよくある。
ホイストは、いわゆる計算力を養うものとして早くから知られていて、
最高級の知力を持つ人々はチェスをつまらないものとけなして、ちょっと不思議なほどホ....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
子からヒントを得たものであることを証明するために、この一節を書き加えたのである。
最高級の文明人 ところでそれはいいとして、今度の上京の序《ついで》に、そんな「....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
のに田を作れというようなもんです。そればかりでなく、お願いしておきますが、僕には
最高級の金魚を作る専門の方をやらせて下さい。これなら、命と取り換えっこのつもりで....
「連環記」より 著者:幸田露伴
は第一の地位の三河守であり、自分のほかは属官僕隷であり、行動は自由であり、飲食は
最高級であり、太平の世の公務は清閑であり、何一ツ心に任せぬことも無く、好きな狩猟....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
は低い声ではあったが耳に立たぬわけには行かなかった。 「ナニ、生命にもかかる。」
最高級の言葉を使ったのを福々爺は一寸|咎めた迄ではあるが、女に取ってはそれが言葉....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
らのヒイキがついておりますから、常連のツブがそろっていて、このへんの飲み屋では、
最高級の人種が集っているのですよ。この店へ、毎晩ほとんど九時ごろに必ず現れる三人....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
給されていたが、軍人や会社上司の特権階級は、今日との物資の比例に於ては同じように
最高級の酒池肉林であったことに変りはなく、監督官庁の役人は金次第で、あとは表面の....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
不可能なのである。 小説と名はついても、文学だの芸術だのと面倒なことは云わず、
最高級の娯楽品として、多くの頭脳優秀な人たちが、謎ときゲームのたのしさを愛される....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
見えないらしいわね」 しばらく無心に煙の行方を見つめてから、 「毛皮やウールの
最高級の流行服を身につけてね。首輪、耳輪、腕輪もつけてるのよ。四、五十万のものを....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
んと推理の力をふりしぼっていただきましょう。ここさえパスすれば、貴下は虫喰い算の
最高級選士となられるのです。 名残りが惜しい。そうですか。もう一度この本を初め....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
にしなさい、道具を格安でゆずろうという。その人は大金満家でゴルフ狂であったから、
最高級のゴルフセットを四つも五つも持っていた。その一つを私にゆずってくれることに....
「娘」より 著者:岡本かの子
れ、時代的新店の努力には敵わない。結局店を小規模にして、自分に執着のある本鼈甲の
最高級品だけを扱う道を執ろうと決めている。娘の室子のことについては、今更|婿養子....
「小ざかな干物の味」より 著者:北大路魯山人
はならない。美味すぎるために、特等を下って一等品となる。総じて美味すぎるものは、
最高級美食とは言いがたい。その点では、関東方面にあるやなぎがれいなど、実に特等品....