月夜に提灯[語句情報] » 月夜に提灯

「月夜に提灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月夜に提灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
夫かなし。門前の石段は暗いで、お寺で提灯でも借りてあげずか。」 「なあに、こんな月夜に提灯なぞはいらん。」 「もうお師匠さまも帰りそうなものだ。」 隠宅では、....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
よ。懺悔をするがね、実は我ながら、とぼけていて、ひとりでおかしいくらいなんだよ。月夜に提灯が贅沢なら、真昼間ぶらで提げたのは、何だろう、余程半間さ。 というの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
高尾の大見晴らしへ出て山上に詣《もう》でるか、或いは山下の村へ行くものでしょう。月夜に提灯は、ふさわしくないけれど、これとてもおそらくは、自分の足許を照すためで....
道連」より 著者:豊島与志雄
つけて一里の道を帰っていった。もう日はとっぷりと暮れて、月の光が冴えきっていた。月夜に提灯をつけるというのは、一寸聞いたら可笑しいか知らないが、田舎の人は夜道を....