月夜烏[語句情報] »
月夜烏
「月夜烏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月夜烏の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
わぬ。 じっさい守人は、このごろ毎晩のように歩きまわるのだ。月が照れば照ったで
月夜烏のように、雨が降れば降ったで雨を切ってぬれ燕《つばめ》の飛ぶように、かれは....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
つけさては村様か目が足りなんだとそのあくる日の髪結いにまで当り散らし欺されて啼く
月夜烏まよわぬことと触れ廻りしより村様の村はむら気のむら、三十前から綱では行かぬ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
町の薄紅梅。 この弥生から風説して、六阿弥陀詣がぞろぞろと式部小路を抜ける位。
月夜烏もそれかと聞く、時鳥の名に立って、音羽|九町の納涼台は、星を論ずるに遑あら....
「西瓜」より 著者:永井荷風
うつる。八重はあしたの晩、哥沢節《うたざわぶし》のさらいに、二上《にあが》りの『
月夜烏《つきよがらす》』でも唱《うた》おうかという時、植込の方で烏らしい鳥の声が....