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月毎
「月毎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月毎の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ものをそう何本も何本もどうするかと思いますのに、もうこの半年ばかりというもの、毎
月毎月決まって三本ずつご用命いただいておりまするでござります」 「なに! 月に決....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
はいささか真面目で、
「いやそう云う事は全くあるよ。僕は大学の貸費《たいひ》を毎
月毎月勘定せずに返して、しまいに向《むこう》から断わられた事がある」と自分の恥を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ィンヌ(Kidinnu)は紀元前第二世紀の初めごろの人であるが、彼は太陽の速度が
月毎に変るという仮定をしてこの算暦法に重要な改良を加えた。彼は重要な観測を非常に....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
「深谷氏のですか? ええ、是非ひとつ」 「恰度いいですよ。姉の『家庭日記』に、一
月毎の記録がある筈ですから」 そう云って洋吉氏は、主館へ向って大声で女中に命じ....
「蒲団」より 著者:田山花袋
上の閲歴、断篇のみを作って未だに全力の試みをする機会に遭遇せぬ煩悶、青年雑誌から
月毎に受ける罵評の苦痛、渠自らはその他日成すあるべきを意識してはいるものの、中心....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
、大学自身として計り知ることの出来ない程の利益を得ている。ラヂオや新聞や雑誌は毎
月毎月、わが大学の存在を宣伝して呉れる。わが大学のマネキン選手諸君を見物するため....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
けのスカートをはいた叔母は、大きな声で笑いながらそう云いました。 「おばさま、毎
月毎月買う分、計算したらずいぶんのマイナスでしょう」 「そうなのよ。でもやめられ....
「暁光」より 著者:宮本百合子
この短かい一篇を記すと同時に、親切な、筆を以て、細かに、「生い立ちの記」を年毎に
月毎に日毎に書き記して置きたい心がまえである。 人中に居ると見えて見えない。 ....
「生あらば」より 著者:豊島与志雄
俸給を書き入れて無理にまた百円を古谷の許で調えた。凡ては二ヶ月の期限だった。二ヶ
月毎に彼は八分の手数料と高利とを元金に加えて書替をしていった。深い脱し得ない網の....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
一人、戦友であり、文化の闘士となって鍛えられていた。 春は来た。青年達は、三カ
月毎日曜日つづけた「希望音楽会」の結末をつけるべく、「花の祭」を計画した。千光寺....
「扉は語らず」より 著者:小舟勝二
うか……… 「ああ、成程。今日は九月の三十日だった………」 此の百貨店では二ヶ
月毎に装飾部主任が外部の装飾業者に請負わせて、全店の装飾面貌に革命を企てる。この....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
述べ立てるのは、ことごとしい様で、気おくれを感じるが、他の文学にそうした種類の「
月毎評判記」めいたものが行われて居るから、少しは言ってもさしつかえのない気がする....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
にがし》かの小遣いをとられた。しょせんが一軒チャチな寄席の掛持が増えた位では、毎
月毎月足がでてしまった。いや全くその苦しいの何のって、愚痴はこぼしたくなる、不平....
「硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
ちは冬のニセコ山頂の研究と並行に、夏は海霧の研究に没頭していたのである。夏の数カ
月毎日のように、千島《ちしま》及び東部北海道を襲う魔の海霧を、何とかして克服しよ....