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「月氏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

月氏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
風格の、上手《じょうず》な字で唐紙牋《とうしせん》に書かれた文句には、自分は故早月氏には格別の交誼《こうぎ》を受けていたが、あなたに対しても同様の交際を続ける必....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
たその名にも整理を加える必要があるのである。 見よ、花袋氏、藤村氏、天渓氏、抱月氏、泡鳴氏、白鳥氏、今は忘られているが風葉氏、青果氏、その他――すべてこれらの....
白妖」より 著者:大阪圭吉
仔一匹参りません!」 四 それから数分後――電話を掛ける大月氏のうわずった声が、ベルの余韻に押かぶさるようにして、停車場の中から聞えて来た....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
いいと思う。芥川にもっとも接近していた小穴隆一君に、編集を托するつもりだ。大町桂月氏を記念するために、「桂月」という雑誌さえあるのだから、本誌一、二頁の「侏儒の....
八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
そうとした。駕寵の垂は巻いてあった。駕籠の中には吉良左京之進の姿があった。 「五月氏か、御健勝で」 新三郎はその声を耳にすると共に、ばったり倒れて死んでしまっ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
気に押し寄せて来ているのだから驚く。 帰り路に、若尾、輿石両君から、故|大町桂月氏の、南アルプス登山旅行に同行した話を聞く。桂月氏の風采が、活けるが如く浮んで....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
を説いた事もありました。こんな具合でしたから高橋の本誓寺という寺の和尚などは、寒月氏が基督信者とはどういうわけだろう、といって不思議にしていましたが、自分のは豊....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
東より出でて西を照らす。天然の理、誰かこの理をやぶらんや」といい、「わが日本国は月氏漢土にも越え、八万の国にも勝れたる国ぞかし」ともいった。「光は東方より」の大....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
はないのである。 前にも記せし通り私が、本郷で中村屋を譲り受けた際には、友人望月氏から七百円を借り受け、それに子供の貯金三百円を加えて、都合一千円を資金として....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
持ちながら古語表現の完全に出来なかった先輩がある。北村透谷でなくて、却って湯浅半月氏であった。詩篇や讃美歌の持っている思想から、もっと宗教的な内容を持ったものへ....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
竹沢村の、闘牛を見物に行こうではないかと、誘うのである。 越後の闘牛について若月氏の説くところをきくと、これはいつの世にはじまったのであるか詳しい歴史は分から....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
数日にしてこの不可思議な詩人は終に冷たい骸となった。葬儀の時坪内先生の弔文が抱月氏か宙外氏かによって代読されたことを記憶しておる。 子規居士は広島に在ってこ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
田大学から氏を傭聘したいという申込みがあった。もっともそれは表向きではなく島村抱月氏から片上天弦氏を通じ私から漱石氏の意向を聞いてくれぬかという事であった。私は....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
称し、地誌などにも猪ノ鼻の瀑は、上野第一の瀑布であるように記載してあるが、大町桂月氏の『関東の山水』を読むと、上州の山水の第七節に「土地の名勝をかき出せとその筋....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
とある。漢の楊雄が、武帝の徳を頌したる賦に、「|西圧」とあるのも、西方には西域|月氏の地を服し、東方には朝鮮|日域の地を平らげたことを述べたもので、ここに「日域....