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月雪花
「月雪花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
月雪花の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
いざ言問わんまでもなく鄙《ひな》にも知られ都鳥の其の名に高く隅田川《すみだがわ》
月雪花《つきゆきはな》の三《み》つに遊ぶ圓朝《えんちょう》ぬしが人情かしら有為転....
「古狢」より 著者:泉鏡花
、もの寂しさは、もの寂しい…… 話はちょっと前後した――うぐい亭では、座つきに
月雪花。また少々|慾張って、米俵だの、丁字だの、そうした形の落雁を出す。一枚ずつ....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
し涙の今なお双頬に懸れるを光陰の手も拭い去るあたわざるなりけり。 読書、弾琴、
月雪花、それらのものは一つとして憂愁を癒すに足らず、転た懐旧の媒となりぬ。ただ野....
「祖母のために」より 著者:宮本百合子
その性高く雄々しく中條精一郎|大人《うし》の御親としてよく教へよく導き」老いては
月雪花を友として遊び楽しんだというような文句が頻りにあった。長寿を完うした人であ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ハアと今ごろ(!)気がついて、ルーズリーフをつかって、それをはずしてファイルして
月雪花からあらゆることを整理しておこうと思いついたのです。よんだものについてのメ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ていた。 青白くいよいよ冴えた顔を、きっと、虚空へふりあげて。 「火の雨だな。
月雪花、この世の物、さまざま見たが、火の雨とは、思わぬ景色を見るものだ。あわれ、....