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「有らぬ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有らぬの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
歩も外へお出しにならなかったそうです。 もっとも、お父様は平生から冗談口一つ仰有らぬ真面目なお方でしたから、このような歌のウラに隠してある本当の意味はおわかり....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
と言い切りますか」秀子「ハイ言い切ります、けれどアノ方が私へ妻に成れとも何とも仰有らぬに、私から其の様な事を云うとは余り可笑しいでは有りませんか」お浦「唯云えば....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
を握る者は自分を措いて他にないということを、感じさせられるのでございます。それか有らぬかこれらの者は、ちょうど慈父でも慕うように、私を慕うのでございました。 ....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
から附いて来た。 手甲脚半の他は裸の竜次郎、下帯に小刀をさした風は、醜態此上も有らぬ。奇禍とは云いながら、何んという有様。皆|是剣道の師の命令に叛き、女侠客の....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
。あわ好くば自分の家へ誘い込もうとする。随って根も葉もない噂も立ち、吉岡の母にも有らぬ疑惑を受ける様になった。実に馬鹿馬鹿しい。身の潔白を立てる為には、今後|何....