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有り様
「有り様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有り様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬を殺したからす」より 著者:小川未明
ろがこの世界にあるということを、ほかの鳥らはまだ知らないだろう。よく、よく、この
有り様を記憶しておいて、彼らに教えてやらなければならないなどと空想しました。 ....
「煙突と柳」より 著者:小川未明
は、こうしていま蘇生っています。まだ、私は、これから先にも、いろいろのおもしろい
有り様を見たり、話を聞くことができましょう――。 「どうか、お日さま、私のお願い....
「教師と子供」より 著者:小川未明
の子供は、正直なやさしい子供であったのです。 学校の屋根に止まって、じっとこの
有り様を見守っていたつばめがありました。つばめは、たいそうのどが渇いていました。....
「消えた美しい不思議なにじ」より 著者:小川未明
りが帰ってきました。妹は、ひばりの長い旅をいたわりました。そして、ひばりに下界の
有り様をたずねました。 「ご安心遊ばしてください、下界は穀物がすきまもなく、野に....
「気まぐれの人形師」より 著者:小川未明
ました。その前日のこと、娘は、つぎには、いつくるかわからない、このなつかしい町の
有り様をよく見ておこうと、こうして歩いていたのであります。 町の郊外には、丘の....
「あほう鳥の鳴く日」より 著者:小川未明
んでいってしまいました。 子供は、しょんぼりとそこを立ち去りました。この哀れな
有り様を見た若者は、群衆を憎らしく思いました。自分も困っていたのですけれど、まだ....
「幾年もたった後」より 著者:小川未明
、広く見られたのであります。 太陽は、大空から、下を見ていました。そして、この
有り様を笑顔でながめていました。 昔、あのおじいさんは、自分の子供を、ちょうど....
「銀河の下の町」より 著者:小川未明
いっしょに車へ積み、そして、芸当に使っていた馬に引かせてゆくのでした。その簡単な
有り様は、太古の移住民族のごとく、また風に漂う浮き草にも似て、今日は、東へ、明日....
「あらしの前の木と鳥の会話」より 著者:小川未明
の鶏が餌を食べて遊んでいました。 鳥屋の前に、二人の学生が立って、ちょっとその
有り様を見てゆきすぎました。子供は、「なんというむごたらしいことだろう。」と、思....
「お母さんのひきがえる」より 著者:小川未明
ました。 ある日のこと、この大きなかえるは、人間の住んでいる家は、どんなような
有り様だろうと思いました。 「ひとつ、今日は見物にいってみましょう。」といって、....
「親木と若木」より 著者:小川未明
輝く黄金色の花をつけたら、どんなにみごとなことであろうと思うと、自から、その日の
有り様を空想して、うっとりとせずにはいられませんでした。 けれど、たくさんに頭....
「いいおじいさんの話」より 著者:小川未明
となったのであります。 おじいさんは、仕事の帰りに、この家へ立ち寄って、平和な
有り様を見るのが、またなによりの喜びでありました。 そして、何人によらず、子供....
「おばあさんと黒ねこ」より 著者:小川未明
いの子供たちの加勢があるので、ますます猛り吠えていたのです。 おばあさんはこの
有り様を見ると、木の上にしがみついているねこがかわいそうでなりませんでした。 「....
「カラカラ鳴る海」より 著者:小川未明
が頭をぺこぺこ下げて、今晩だけもう一晩泊めておいてくれいと頼みました。」と、その
有り様を話しました。 この人のよさそうな老人は、やはりうなずきながら、そうだろ....
「海からきた使い」より 著者:小川未明
、わき見もせずに、みんな寒いので家の方へ急いでいました。また、通りがかりに、この
有り様を見た人の中には、拾ってやって、相手が盲目だから、かえって疑われるようなこ....