有力[語句情報] » 有力

「有力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
はクリーブランドという人の先例もあるし、マッキンレー氏の下にはもう一人《ひとり》有力な黒幕があるはずだ。どうです斎藤《さいとう》君」 と二三人おいた斜向《はす....
弓町より」より 著者:石川啄木
ぶざつ》である、混乱している、洗練されていない。という議論があった。これは比較的有力な議論であった。しかしこの議論には、詩そのものを高価なる装飾品のごとく、詩人....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を控えてくれるように彼をなだめることが必要になってくる。』 野蛮な自然民はこの有力な精霊を魔法によって動かそうと試みる。その法術にかけては玄人であるところの医....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
リーフェン元帥の計画では重大条件であったオランダの中立侵犯を断念したことが、最も有力な原因となっているものと私は確信いたします。ザール鉱工業地帯の掩護、特にオラ....
転機」より 著者:伊藤野枝
れど、今日じゃ、何のたよりにもならないのですからねえ。」 K氏といえば、一時は有力な社会主義者として敬意を払われた人である。創作家としても、その人道的な熱と情....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ます。ただし、いかにすぐれた人霊が御本体でありましても、その控えとしては、必らず有力な竜神様がお附き遊ばして居られますようで……。 今更申上ぐるまでもなく、す....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
のか?』 神と人との敵――我等の使命に対して、絶えず反抗的態度を執りつつある、有力なる悪霊の集団がそれである。彼等は狡知猾才にとめる邪悪霊を首領と仰ぎ、百方手....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
、勿論それに伴う弊害もあったろうけれど、所謂侍なるものが品位を平時に保つを得た、有力な方便たりしは疑を要せぬ、 今の社会問題攻究者等が、外国人に誇るべき日本の美....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
歎願運動を起すようなことも出来まい。なんとなれば彼らはつい三ヵ月ばかり前、村の「有力者」に頼んで、すでに三十何件かのコソ泥を自白した彼を「晴天白日」の身にしてや....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
仏毀釈《はいぶつきしゃく》の影響を受けてよほど打撃は受けていたけれども、それでも有力な人がそれぞれその範囲において活躍しておったのである。たとえば福田|行誡《ぎ....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
統一を企図することをもって任とするように力めた次第である。この方法論は自分が最も有力に思想界に向って主張してきた点であるから、あわせてここにその大要を論じておく次第である。....
雪柳」より 著者:泉鏡花
といううちにも、一昨々年までは、台湾に一艘帆を揚げていたんだよ。ところが土地の大有力者が、妻に横恋慕をしたと思いたまえ。それのかなわない腹癒に、商会に対する非常....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
の人はローヤルアカデミーの会員でもあるし、且つまた水彩画会の会員でもあって、頗る有力な名誉ある人だ。近頃この人の自伝が二冊本になって出た。この本の中に今の所謂頗....
西航日録」より 著者:井上円了
アーノルド・フォスター氏の一家は、当地にて一、二に数えらるる富豪にして、すこぶる有力有望をもって聞こゆ。ことに夫婦ともになにごとにも深切にして、特に余をして当地....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
し得べきとともに、戦争進化の大勢を知るときは、人類文化発達の方向を判定するために有力なる根拠を得べし。 二 戦争の絶滅は人類共通の理想なり。しかれども道義的立場....