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有意味
「有意味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
有意味の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私は懐疑派だ」より 著者:二葉亭四迷
をしていねば生活が無意味だというが、私は作をしていれば無意味だ、して居らんと大に
有意味になる。この相違を来すにゃ何か相当の原因が無くばなるまい。 私は二十世紀....
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
収まりが付くんだから。で、私の身にとると「くたばッて仕舞え!」という事は、今でも
有意味に響く。そこでこの心持ちが作の上にはどう現れているかと云うと、実に骨に彫《....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
ってと云いながら、自らは後になった。今の偶然に起った簡単な問答は、お互の胸に強く
有意味に感じた。民子もそう思った事はその素振りで解る。ここまで話が迫ると、もうそ....
「野分」より 著者:夏目漱石
それじゃ、君は無意味に人の世話になるのが厭《いや》なんだろうから、そこのところを
有意味にしようじゃないか」と云う。 「どうするんだ」 「君の目下《もっか》の目的....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
の心を高潮させて行くものである事は皆人の直感するところであろう。 人間の世界は
有意味の世界である。大自然の無意味に対して、人間はする事なす事
有意味でなければ承....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
然せぬ、大人物やら小人物やら大馬鹿やら大利口やらそれすら見当が付かない、無意味か
有意味か知らず、ただ空しく有耶無耶としているもののように見える場合に云うので、極....
「哲学入門」より 著者:三木清
にとっても必要である。科学が明かにする客観的真理に従うことによって、我々の行為は
有意味にまた有効に行われることができる。科学は技術の基礎であり、科学の発達が技術....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
「泥棒の生活」であり又「動物の生活」だからであった。 「何か妾にぴったりと合った
有意味の暮らし方はないものかしら」 彼女はそれを目付けるようになった。 伊丹....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
……加賀屋源右衛門の倅だったの?」 「は、さようでございます」 「よし」と云うと
有意味に笑った。 「飛び込んで来た、よい囮が! 今まで迂濶りしていたよ。……何よ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
いことが、あの地下の室にあるにしても、自分から行ってその恐ろしさを、経験した方が
有意味であると、心に思ったからである。 そこで私は身を起こし、螺旋階段へ足をか....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
じめ、この物語へ出た多くの人々の、その後の生活を調べてみよう。おそらく意外にして
有意味の歴史を、発見することができるだろう。その発見した歴史をもとに、近い将来に....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
長夜。 「生うつし!」と口走ったお君の言葉も、妙に心のこだわりとなって、無意味を
有意味に考えられてならない。 それに。 周囲の者はみな左京之介に命じられて、....