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「有数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
ていた。それは一体たれであったろうか。 長良川博士だ。 地球生物史の研究に、有数の権威者として知られる長良川博士だった。 パリ大学に滞在中だった博士は、ル....
超人間X号」より 著者:海野十三
していたのである。 戸山君はじめ五人の少年は、博士の下で研究をつづけ、日本でも有数の大科学者となった。しかし、戸山君たちの心の中には、いつまでもいつまでも、こ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
。え、まだですって、まだ分らないんですか。なるほどこれは大事件だ。連日これだけの有数な係官を擁しても解けないとは。……検事さん、兄は心臓麻痺で死んだという話だが....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
は、仏国の大帝|奈翁が、西暦千八百八年、西班牙遠征の途に上りました時、かねて世界有数の読書家。必要によって当時の図書館長バルビールに命じて製らせました、函入新装....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
「そうですか、それはお気の毒です。幸い私たちの中には機械修理にかけては火星でも有数の者をつれて来ておりますから早速お手伝いをさせましょう」 「そうか、そうして....
黒百合」より 著者:泉鏡花
たほど一層心着くに容易いのであった。あたかも可し、さる必用を要する渠が眼は、世に有数の異相と称せらるる重瞳である。ただし一双ともにそうではない、左一つ瞳が重って....
小公女」より 著者:菊池寛
ット女史が、その『小公子』の姉妹篇として書いたもので、少年少女読物としては、世界有数のものであります。 『小公子』は、貧乏な少年が、一躍イギリスの貴族の子になる....
剣侠」より 著者:国枝史郎
に従いて学び、免許以上に達している。今牛若と綽名され、若親分として威望隆々、武州有数の大貸元であった。 ところが入間郡と境を接する、高麗郡の高萩村に、猪之松と....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
れ、修理権太夫にまでも進めり。思ふに関東の一大豪族、武略と共に材能もありて、当時有数の人材也。然るに、南風競はず、北朝の勢、益々隆んなるに及び、父の遺言を反古に....
三枚続」より 著者:泉鏡花
らぬよう、仰向いて眼を塞ぐのが、因習の久しき、終に性質となったのである。もっとも有数の秀才で、およそ年紀二十ばかりの時から弟子を取立てた。十年一日のごとく、敬す....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が、二葉亭はその頃からの強度の近視眼のため不合格となった。(永見はその後参謀部の有数な秀才と歌われていたが、惜しい事に大尉で若死にしてしまった。福島大将と同時代....
感想」より 著者:北大路魯山人
と言われている空間だらけ、ムダだらけの床の間を持つ古典日本建築に生甲斐を感じる、有数の抹茶碗の持ち味に近い超道美をである。しかもこれだけで満足せず、これを如何に....
弦斎の鮎」より 著者:北大路魯山人
思っていないが、なんとなし高貴な魅力があってうれしいものだ。川魚のうちではあゆが有数の美味であること、それに優美な姿であることにもちろん異存はない。なんといって....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
サア・ヘンリイ・アントンであって、政府とエセックス邸との両方に忠誠を分かっている有数の大使のなかの一人だった。彼はエリザベスの訓令のみならず、アントニイ・ベエコ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
右の内で、伏見院はことに新古今風の自然観照歌にすぐれさせられ、御歴代のうちでも有数の歌聖であらせられる。『伏見院御集』(『列聖全集』所収)がある。また永福門院....