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「有望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有望の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二人小町」より 著者:芥川竜之介
食でした。今も男の餌食です。将来も男の、…… 使 (急に晴れ晴れと)将来は男に有望です。女の太政大臣《だいじょうだいじん》、女の検非違使《けびいし》、女の閻魔....
弓町より」より 著者:石川啄木
いうようなことをいった。私は自分の閲歴《えつれき》の上から、どうしても詩の将来を有望なものとは考えたくなかった。たまたまそれらの新運動にたずさわっている人々の作....
深夜の市長」より 著者:海野十三
っているのだった。それは相当立派な役柄で、文筆による原稿稼ぎよりも、ずっと将来も有望なる職業だった。その職業に取付いたばかりの今の僕としては、本来なら深夜の散歩....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
際殺人団の本体であるところのJPC秘密結社です。×国は三十年前から各方面に亘って有望なる学才を有し、しかも貧乏だとか、孤児だとか云う恵まれていない人物を探し出し....
遊星植民説」より 著者:海野十三
遊星からの攻撃を撃退しなければならなくなるのでね。だから、人類は今からよろしく、有望な他の遊星へ植民しておくのがよい。そしてイザというときには、便利な空間から敵....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
らしく、ラントランシジャンとかそう云った手堅い巴里新聞の学芸欄に、世界尖鋭画壇の有望画家の十指の一人にむす子の名前が報じられて来るようになって来た。むす子はその....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
瘠せた方が醤買石で、脊が低く、ずんぐり肥っている方が、醤が特選して連れてきた前途有望な瓦斯師長燻精であった。二人は、まるで舷門から上って来た司令官を迎えるように....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とであろう。しかし一方において、ジョヴァンニ君。君は旧友の子息である。君のような有望の青年が、この後あるいは君の生死を掌握するかもしれないような人間を尊敬するよ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
のであった。 リザヴェッタ・イヴァノヴナは、老伯爵夫人の以前の執事の息子で前途有望の青年と結婚した。その男はどこかの県庁に奉職して、かなりの収入を得ているが、....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
へ進みたい意向をもらしていたやさきなので、私は同じことならこれからは映画のほうが有望だと考え、松竹の試験に応募してみたらどうだとすすめてやつた。伊藤はすぐに上京....
マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
年に英国東印度会社から派遣されたトーマス・スタムフォード・ラッフルスがここを将来有望の地と認めて、柔仏の王と約束して一時金六十万弗と別に年金二万四千弗ずつを納め....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に作用した。これによって、磁気力と光とは互に働き合うことを知り得た。これは非常に有望のことで、自然界の力の研究に大なる価値があるだろう。」 と書いた。 それか....
当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
あると自信して、かなりいい立役が附いても喜ばぬ風であるが、とにかく年は若し、最も有望なんであろう。菊五郎吉右衛門も、今と大差なしで固ってしまうだろうし、歌舞伎座....
西航日録」より 著者:井上円了
ノルド・フォスター氏の一家は、当地にて一、二に数えらるる富豪にして、すこぶる有力有望をもって聞こゆ。ことに夫婦ともになにごとにも深切にして、特に余をして当地寺院....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
記事が目に触れた。最近国立公園区域でも鉱区が許されるという法令が出て以来、すでに有望視される鉱脈が相当に発見されたと書いてあって、林間に天幕を張って探鉱に従って....