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「有職故実〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有職故実の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
関係を話して置くと、私の父は幼時に維新の匆騒《そうそう》を越えて来たアマチュアの有職故実《ゆうそくこじつ》家であったが、斯道《しどう》に熱心で、研究の手傅《てだ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ました。またこれは面目ないのが当然でありましたろう。かりにも高家の列につながり、有職故実《ゆうそくこじつ》諸礼作法をもって鳴る名家の主が、いかに貧ゆえの苦しみか....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ある。だれが言い出したとも知れないような流言が伝わって来る。和学講談所(主として有職故実を調査する所)の塙次郎という学者はひそかに安藤対馬の命を奉じて北条氏廃帝....
元禄十三年」より 著者:林不忘
こうけひっとう》として、公卿堂上の取次ぎ、神仏の代参、天奏衆上下の古礼、その他|有職故実《ゆうそくこじつ》に通じている吉良だった。勅使饗応を命じられた大名は、吉....
徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
うに思われるのである。 以上述べたような項目の外に著しく多数に散在しているのは有職故実その他あらゆる知識に関するノートと云ったものである。これらも分類的に研究....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
員の一人である山高信離氏は御造営の事務局長でありました。氏は当時有数の博識家で、有職故実のことは申すまでもなく、一般美術のことに精通しておられ、自ら絵画をも描か....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
出したかというと、それは彼の“活歴”を作り出す準備で、彼はその会員を顧問として、有職故実を研究しようと企てたのである。会員の名は一々記憶していないが、最初は六、....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
合が悪いのです。芝居というものはイリュージョンを破りさえしなければいいので、何も有職故実をおぼえに来るところじゃない。もしそんなつもりで来る人があれば、その方が....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、さりとて、武辺一辺では決してなかった。学を藤原|惺窩の門に受け、和歌、点茶、有職故実の類いも、充分父の衣鉢を継ぎ得ていたのである。 さらに三斎について注目....