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望む
「望む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
望むの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
ていた。そこで今日はそのお礼に、ここまでわざわざ来たのだから、何でも好きなものを
望むが好《い》い。」と言いました。
そこで木樵《きこり》は、しばらく考えていま....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
《ほのめ》くのも一段と風情《ふぜい》を添える所じゃ。もっともこれはその方づれに、
望む予の方が、無理かも知れぬ。ついてはその殊勝なり、風流なのが目出たいによって、....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
数の天人《てんにん》を造り、いまだ尊体を顕し玉わず。上一人《かみいちにん》の位を
望むべからずとの天戒を定め玉い、この天戒を守らばその功徳《くどく》に依って、DS....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
世に出れば、画苑《がえん》の慶事《けいじ》ですよ」と言うのです。
私ももちろん
望むところですから、早速翁を煩《わずら》わせて、手紙を一本書いてもらいました。が....
「或る女」より 著者:有島武郎
にのたうち回ってうめき悩むあの大海原《おおうなばら》――葉子は失われた楽園を慕い
望むイヴのように、静かに小さくうねる水の皺《しわ》を見やりながら、はるかな海の上....
「星座」より 著者:有島武郎
ず、その生得《しょうとく》の才能を発揮するの機縁に遇いうるやも計るべからず。我が
望むところは、彼女が東上して円山氏につき、勤労に服するのかたわら、現代的智識の一....
「想片」より 著者:有島武郎
問題に対する自分自身の正面からの立場を見せていただきたいと思う。それを知りたいと
望む多数の人の一人として私もそれから多分の示唆を受けうるであろうから。
従来の....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
たないだろう。水は水そのものを考えることによってのみ理解される。だから私がお前に
望むところは、私の要求を、お前が外界の標準によって、支離滅裂にすることなく、その....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
るで、石地蔵を願いました。 今の世に、さような変ったことを言い、かわったことを
望むものが、何……をするとお思いなさる。 廉平は魔法づかいじゃ。」 と石上に....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
れからそなたも早速この精神統一の修行にかからねばならぬが、もちろん最初から完全を
望むのは無理で、従って或る程度の過失は見逃しもするが、眼にあまる所はその都度きび....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
魂は、終にその奴隷とならずんば止まぬ。彼は到底清純無垢の境地に安住し得ない。彼の
望むところは、お馴染の魔窟であり、悪習慣である。友は友を呼び、類は類を以て集まる....
「初雪」より 著者:秋田滋
にも南国へ来たことを思わせる、うつくしい眺めであった。 頭を囘らして右のほうを
望むと、サント・マルグリット島とサント・オノラ島が、波のうえにぽっかり浮び、樅の....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
にかえりて伯父に出京の事を語りしに、伯父は眉を顰め、「東京にて勉学の事は我も汝に
望むところなり、しかしまだ早し、卑近なり」とて「字を知り語を覚ゆるだけの方便なり....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
明らかである。日本の平和と繁栄を望みいかなる国とも平等に友好関係を保持することを
望むわれわれは、かかる危険な安保体制とその遂行のために企図されている秘密保護法、....