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朝一
「朝一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
だま》して聞えた。
馬士《まご》が戻《もど》るのか小荷駄《こにだ》が通るか、今
朝一人の百姓に別れてから時の経ったは僅《わずか》じゃが、三年も五年も同一《おんな....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
に刻まれているかを云えば……。前夜の睡眠中に捲かれておいた弾条《ぜんまい》が、毎
朝一分も違わぬ時刻に――目醒めると動き出して、何時には、貫木《たるき》の下から仏....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
団を頭の上からスポリと被せて行ったので、一層発見がおくれたものらしい。だからその
朝一度その室を訪れた圭さんも気がつかなかったものと考えられる。 警視庁の活動は....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
のでありまして、実に一千二百八十二種の奇事異聞を蒐録してあるのですから、とても一
朝一|夕に説き尽くされるわけのものではありません。もしその全貌を知ろうとおぼしめ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
たる因果の理法の現れで、金は飽まで金、鉛は最後まで鉛である。魂の品質は、決して一
朝一夕の所産でない。そは霊性の中に織り込まれたる綾であり、模様であり、両者を切り....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
ありました。しかし父は変人ですし、それに水戸の藩から出た武士|気質は、なかなか一
朝一夕にぬけないで、新門のいう話なぞはまるで初めから取合わず、この興行の仕舞まで....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
のかたぶん名はないと思う。特待になると純粋の特権階級で、一枚の布団が二枚になり、
朝一回の運動が午前と午後との二回になり、さらに監房の中に机と筆と墨壷までがはいる....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れた為に少しく風邪を引いたので、当分は張り番を見あわせることになった。それでも毎
朝一度ずつは空き地を見廻って、新しい穴が掘られているかどうかを調べていたが、最初....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
き種類のもので無い。 落語界に於いて三遊亭円朝に対峙したのは柳亭燕枝である。円
朝一派を三遊派といい、燕枝一派を柳派と称し、明治の落語界は殆んどこの二派によって....
「風波」より 著者:井上紅梅
で三代|鋤鍬を取らなかった。彼もまた先代のように人のために通い船を出していた。毎
朝一度|魯鎮から城へ行って夕方になって帰って来た。そういうわけでなかなか世事に通....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ために死んだのだ――とおっしゃりたかったに相違ありませんわ。 そうして、その翌
朝一九一六年四月十一日に、その日新しく生れ変った潜航艇『|鷹の城』は、朝まだきの....
「穴」より 著者:岡本綺堂
打たれた為に少しく風邪を引いたので、当分は張番を見合せることになった。それでも毎
朝一度ずつは空地を見廻って、新しい穴が掘られているかどうかを調べていたが、最初に....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
に起こる事柄を、夢によって卜し得るということである。けだし、その理由に至りては一
朝一夕に解し得べきことにてはありませんが、よく世間で、夢に見たとおりのことが千里....
「妖怪談」より 著者:井上円了
はだ困難のこと(話せぬわけではないが、心のもとからして話さねばなりませぬから、一
朝一夕のことにはまいりませぬ)であります。なお、幽霊を話すには足りませぬ。どうし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
反して人民の教導をひとりヤソ教者に委するも、世間の神仏二教を信ずるもの、決して一
朝一夕に改宗転派するものにあらず。その改宗転派の日を待ちて、はじめて人民の知識を....