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朝方
「朝方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
朝方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
したというんだ」 「あいつの家を叩きおこしてみましたが、昨夜は夕から出たっきり、
朝方まで、とうとう帰って来なかったんです」 「それで……」 「それでこいつは怪し....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
よい読者は、彼が、いつの間にか、東京警備司令部の地下街に忍びこんでいたことや、今
朝方のこと、お茶の水附近で、湯河原中佐や塩原参謀の乗っていた偵察機に、赤外線写真....
「蠅男」より 著者:海野十三
人はどうしてはります」 「十二時すぎたら、此処に用意してあるベッドにもぐりこんで
朝方まで睡りますわ」 「さよか。そんならお大事に、なにかあったら、すぐあの信号の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
午後七時頃、敵一機来襲。西からきて帝都を東にぬけ、関東を旋廻して東方へ去る。
朝方の味方機の消息を調べに来たのであろう。 ◯徹ちゃん転勤の由。今の香取航空基地....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ていた。小屋の内には意外に雪も入っていなかった。この日は断然天候を見誤った。雪が
朝方止んだので大丈夫だと思って出たが、どんより空が曇っていたのが悪かったらしい。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
が附き随い、殆んど連日戦闘のない日とてもない有様でした……。私の父は旗色の悪い南
朝方のもので、従って私どもは生前に随分数々の苦労辛酸を嘗めました……。』 問『ま....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
むまいと聴いたときから、若者|頭の此のわたし、心で覚悟はしておりました。それに今
朝方思いがけないおくみとの盃。それを済ますと親子の旅立ち、行先を訊いてもただ遠い....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
も朝夕は俄かに冷えて来たようじゃ。都の冬も近づいたわ。その冬空にむかって北国の南
朝方が又もや頭をもたげたとかいうので、きのうも今日もその注進で忙がしい。したがっ....
「子供の霊」より 著者:岡崎雪声
もあるものだと、怪しみながらに遂その儘寐てしまったのだ。夜が明けると、私は早速今
朝方見た、この不思議なものの談を、主人の老母に語ると、老母は驚いた様子をしたが、....
「迷信解」より 著者:井上円了
きと違い、死ぬればさほどまでに鈍くなるものかと疑わしむ。正成が恨むべきものは、北
朝方の大将より始めて幾人もあるべし。しかるに、その方をさしおきて彦七をおどしかけ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て、じきにその手紙を出してくれた。
そういう事でその夜は済ますというとその翌日
朝方から大熱病です。その熱が発した事は非常であって、暫くして熱が覚めたと思うと今....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
いから、明日|早速国へ帰れ!」と私は最後に言った。 すぐにも電報と思ったが、翌
朝方丈の電話を借りさせて、東京の弟の勤め先きへすぐ来るようにとかけさせた。弟の来....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
、甲斐甲斐しく起上って、あやしてやったり、「おしっこ」をさせてやったりしたので、
朝方になって、大変よく眠りました。お神さんが早く起きて、雨戸を明けると、そこから....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
っとした抜け道はあった。中国人のコックたちはよく女遊びに出かけるが、帰りはいつも
朝方になる。帰ってくると『アマン、アマン!』(おいボーイ)と私を起こすのだが、私....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
た。 こうした数度の経験によってみると、晩餐に山椒魚を食べようとする場合には、
朝方から煮るようにするのがよいだろう。 「山椒魚の料理としては、先ず籠の中に入れ....